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事例で見る対日投資(ハイアールジャパンセールス株式会社)

最終更新日:平成27年10月30日

 

【中国】ハイアールジャパンセールス株式会社

開設:2002年
所在地:大阪市淀川区宮原3-5-36
事業内容:日本におけるハイアールブランド家電製品の企画開発、販売、アフターサービス、マーケティング
ホームページ:ハイアールジャパンセールス株式会社外部リンク 新しいウィンドウで開きます

インタビュー

ハイアールジャパンセールス株式会社は、2014年12月時点において冷蔵庫、洗濯機などの白物家電でブランド販売シェア世界No.1を6年連続で達成している中国の家電メーカー、ハイアールグループの日本法人として2002年に設立され、Haier(ハイアール)ブランド製品を日本全国に販売されています。この度、執行役員副社長の塚本裕一氏から、前回ご紹介時(2010年)以降の事業展開についてお話を伺いました。

日本市場におけるHaier(ハイアール)ブランド製品

2002年に大阪を拠点とし日本市場に進出した当社ですが、嬉しいことに、今では日本の消費者の皆様の間でも、ハイアール製品がすっかり身近な存在に感じていただけるようになりました。
当社ハイアールジャパンセールス株式会社は、主にハイアールグルーブがグローバルで開発・製造している製品を輸入、日本国内にて販売、またアフターサービスも行っています。ちなみに、日本の皆様に馴染みのあるAQUA(アクア)ブランドは三洋電機から白物家電の冷蔵庫と洗濯機を引き継ぎ、同じグループ会社であるハイアールアジア株式会社が、日本とASEAN市場において事業展開を行っているブランドです。
当社が扱うHaier(ハイアール)ブランド製品は、金型から部材に及ぶまで、すべてハイアール本社の資源を活用して生産しています。
さて、日本のご家庭では、日本の大手メーカーの白物家電でほとんどが占められていると思います。高付加価値の立派な機能が付いていて、世界に誇る日本の技術は本当に素晴らしいです。そんな成熟した市場に当社が日本の皆様に提供できる価値とは何か。今の日本は、暮らしや経済だけではなく、精神も裕福になってきました。以前のように流行を追うことがなくなってきて、お客様のニーズや生活スタイルも多様化してきました。昔のような大家族や核家族の一般家庭だけではなく、単身世帯、親との同居でも別に台所を備えた二世帯住宅等、様々な形態があります。一家に一つ大きな冷蔵庫があるご家庭でも、次に二つ目の小さな冷蔵庫が必要になってくる。また、家庭での冷凍食品の需要増加に伴い、一般の冷凍冷蔵庫の他に、買いだめ専用の冷凍庫を一つ置こうかということになってくる。過去発生した食品偽装などの事件の影響で、家庭での食材の作り置きが増え、冷凍庫需要が一気に上がりました。
洗濯機に至っては、今や全自動洗濯機がほとんどで、洗濯乾燥機縦型かドラム式かという時代に、いまだに二槽式洗濯機の需要が健在です。工場等では、作業着を何回も洗濯するので二槽式の方が洗浄力も強くて大量に洗いやすいと重宝されています。普通、洗濯機というと、日常生活の場での利用イメージだけを抱きがちですが、全国津々浦々、様々な需要があるもので、そういった少数のお客様からのニーズを大切に拾い上げています。
関西の方々にはアイスクリーム売り場ぐらいでしょうか、ご家庭では見たことがない方がほとんどかもしれませんが、北日本では、上開き式で上から収納するタイプの冷凍庫もよく利用されており、大量の野菜や魚介を保存されます。これが、東日本大震災の津波で大量に流されてしまった。被災された中で事業を再建するには、元手もかかって大変な折、冷凍庫を数多く寄贈させていただき、大変喜ばれたものです。
セカンドマシーンは簡単、単純、最低限の機能、そして低価格が求められます。家庭で使用されるメイン家電製品の買替需要は大手日本メーカーで、当社はその隙間にチャンスを見つけ、これで日本中の需要に応えることができます。我々は棲み分けを大事にし、日本メーカーと共存するビジネスと提供価値を追求しています。

生産現場との関わり

先に、当社の製品はハイアールグループがグローバルで開発・製造している製品とお話ししましたが、我々は、日本の文化、全国の消費者の皆様や、当社の商品を販売してくれている店舗の方々からお聞きしたニーズを現地に伝え、商品開発の交渉を行っています。しかし、当社の売りはシンプルかつお手頃なコストパフォーマンスです。基本的な型を確立、製造ラインは単純(モジュール化)にして、その上で数、スタイル、サイズ等、ある程度の選択肢を調整することで、全世界をターゲットに各国の特色ある製品を低コスト生産することを可能にしています。だから、日本のニーズにも合った製品をお届けできる。グローバル対応の商品開発力とローコストオペレーションが当社の強みなのです。
設立当初は社員5名からのスタートだった当社も、サービス部門を拡充することで、今は150名以上に増えましたが、ほとんどが日本人で、日本人経営(ローカライズ)を実現しています。ハイアール本社との交渉は、日本語を話せるスタッフが大勢おり、通訳では不便を感じません。

ぶれない姿勢

2002年の設立時から振り返ると、13年前の中国経済の成長率は著しく急成長は当たり前、日本市場でも同様だろうとハイアール本社からは言われてきました。もちろん売上を伸ばし会社を成長させていくのは基本ですが、我々ハイアールジャパンセールスは、まず、日本での地固めを毎年確実に積み重ねています。何よりも取引先と消費者の皆様が大事であり、無理な目標を立ててご迷惑をかけてはいけません。安定成長が第一の目標、コンスタントに企業を育てていくことを柱としています。家電の業界に精通していた創業時の経営者から継承している教えがあります。日本市場における軸を決してぶらしてはいけない。当社は冷蔵庫、洗濯機、そして冷凍庫を核に、着実に成長していこう。縁あってまだ日本では無名の当社製品を買ってくださったお客様から、10年後に「あの時あのメーカーを買って良かった、私が持っているハイアールってそんなに有名だったんだ。ハイアールありますか?」と言ってもらえるよう、ラインナップを揃え、シェアを取っていこう。会社を守ることは消費者を守ること、これを肝に銘じています。
我々は、常に5年スパンで経営を考えています。Haier(ハイアール)ブランド製品が日本市場で受け入れられるかのテストから始まり、最初の5年で流通マーケティングの拡大を図りました。次の5年で、その流通ラインで販売して頂いている商品以外について、取引先からご意見を伺い、ラインナップを少しずつ増やしていった商品マーケティングの拡大。10年後にはブランド認知力のアップを狙ったマーケティング・コミュニケーションの拡大と、着実にステップを踏んで参りました。
今、次のステージのことを考える時期にきています。会社の成長のためには、冷蔵庫、洗濯機、冷凍庫の柱を中心にしっかりとやっていきますが、新事業分野にも取り組んでいかなければなりません。しかし、白物家電以外を取り扱うことは一切考えていません。家電総合メーカーのビジネスとして足りていない物は何か。どういうターゲット層、どういう販売ルートが必要か。時代の嗜好やライフスタイル、それに見合った商品開発、製品に応じた新しい販路、商品を販売するためには一連のストーリーを描かなければなりません。
当社の特徴として、マネジメントを行う部長までの社員が、現場の担当を持つプレーヤーとして活躍しています。取引先の従業員とコミュニケーションを取ることにより、たわいもないところから新しい発想が生まれます。私も現場を知りながら成長をして参りました。今後、会社の成長に伴い、若手の教育や社内の組織作りもしっかりと確立していかなくてはなりませんが、会社を大きくする前に、買って頂いたお客様に喜んで頂くことを第一に、日々努力して参ります。日本中の市場を見据えて東京にも拠点を持っていますが、何よりもここ、物づくりのメッカである大阪に拠点を構え続け、北から南、東から西まで、隙間の需要に応え続けて参ります。

前回のインタビュー

ハイアールジャパンセールス株式会社は、世界的に有名な家電メーカー、ハイアール(Haier)の日本市場における初の販売拠点として2002年に関西で設立されました。同社が日本国内で販売するハイアール製品は、機能・デザイン・価格など日本市場のニーズに応えたラインナップとなっています。親会社であるハイアール社は1984年に中国青島市で創業し、2008年には冷蔵庫と洗濯機の世界生産シェアでそれぞれ1位にランクインしています(株式会社富士経済「グローバル家電市場総調査2009」)(※)。
この度、ハイアールジャパンセールス社を訪問させていただき、管理本部長付の佐竹 一郎さんから設立の経緯や事業展開についてお話を伺うとともに、中国人社員の候 秀健さん(国際業務部)より、関西の生活環境についても伺いました。(※)ハイアールジャパンセールス社ホームページより

 

関西進出の経緯について(佐竹さん)

社長の田中 利平が、ハイアール本社より日本に販売拠点を設けないかという打診を受け、立地場所を検討したところ、アフターサービス面で提携していた三洋電機株式会社の本社が関西(大阪府守口市)にあったため、進出先としては関西圏、特に大阪が有効であると判断しました。また、田中は関西に在住していましたので、取引先があることに加え、関西の土地勘があるということも進出の決め手となりました。
そして、2002年に大阪に拠点を設立し、日本市場におけるハイアールブランド家電製品についての企画・販売・サポートの総合マーケティング業務を行っています。

関西に対する評価について(佐竹さん)

マーケットの大きさでは東京は無視できないですが、関西にも三洋電機㈱をはじめとする大手家電メーカーの集積や、東京に次ぐ大きな市場がありますし、交通インフラも整っています。
また、関西は中国と距離が近く、船便の場合、青島から横浜・東京までは5日間位かかるところ、大阪までなら2~3日で着きます。また、関西では東京より事業コストや生活コストが安いというメリットもあります。事務所の賃貸料は東京の半分ですし、社員の住居についても、東京よりかなり安いです。

関西における生活環境について (候さん)

京都や奈良という観光地が近くにあることが魅力です。金閣寺や清水寺、法隆寺といった歴史的な建物が良く保存されていて、ほとんど中国では残っていない“ほんもの”に触れることができます。
また、関西は鉄道をはじめとする交通インフラが充実していて便利ですし、道に迷った時など困った時に助けてくれる親切な人が多いです。

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近畿経済産業局 通商部 投資交流促進課
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