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事例で見る対日投資(上海吉祥航空 株式会社)

最終更新日:平成26年9月30日

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【中国】上海吉祥航空 株式会社

設立:2014年4月
所在地:大阪市西区江戸堀1-10-8
事業内容:旅客運送業
ホームページ:上海吉祥航空外部リンク 新しいウィンドウで開きます

インタビュー

上海吉祥航空株式会社は、2006年9月に事業を開始した中国の民間航空会社です。上海を起点として中国国内路線を50路線以上、香港、タイ、韓国等のアジア国際路線も運航しています。日本では沖縄路線を皮切りに、2014年4月に関西-上海線を開設し、それを機に大阪に拠点を設けられました。日本支店長の董様にお話を伺いました。

中国の100%民間出資航空会社のフルサービスキャリア

当社は、国営企業ばかりの中国航空業界の中では珍しい民間の航空会社です。また、ローコストキャリア(LCC)ではなく、フルサービスキャリアとして、広い通路幅、ゆったりとした座席、豪華なお食事等、サービスと品質を大変重視しております。
マーケティングにフィットした対策をすぐに取れる機動力も民間企業の強みです。大阪支店には、6人のスタッフがおり、コールセンターも設けております。このサービスは、日本国内からはもちろん、中国に出張した際には、中国からもかけられ、通話料は国内料金のみで利用できます。
スタッフも、やる気、意欲、アイデアに溢れており、国営企業の担当者がそれぞれ行っている2~3の仕事を同時に行う等、高い運営効率を誇り、コスト低減に努めています。しかし、もちろんエアラインは安全が命、経験を積んだ優秀なパイロットを採用するなど、安全面には力を入れています。
当社は、現在エアバス社のA320を中心に36機をリースし、使用していますが、どれも新品です。実は飛行機を運航するコストでは、人件費と並んでリース代が大きなウェイトを占めますが、この度、当社のグループ会社である上海均瑶有限公司という財閥が、中国で銀行アライアンスを取得、中国国内初の民間銀行を運営することになったことから、資金が大量に調達できるようになりました。これにより、今後増やす予定の10~12機のうち、6~7機を自社資産として保有することが可能になり、高いリース代が削減でき、飛行機にかかるコストはかなり抑えられます。
私どもは、お客様にご満足いただけるサービスを効率的に提供できる航空会社です。

関空進出までの道のり

日本への進出にあたって、JETRO上海事務所を始め、日本各地のJETRO事務所には大変お世話になってきました。
当社は日本の市場を従来からとても大切に考えており、日本国内の主要な空港をいろいろと検討してきた結果、最初の日本路線は、中国人向けの観光マルチビザ(有効期限内なら何度でも出入り可能)制度の開始をきっかけとして、沖縄那覇空港となりました。沖縄は観光産業が中心で、官民一体となって私たちの誘致、就航に大変ご尽力下さり、2012年9月就航までスムーズに進みました。ところが、就航を目前に、尖閣諸島の問題が発生し、そこから1年余りにわたってそのまま業務がストップしてしまったのです。民間企業は利益を重視しますので、商売ができないのなら、引き上げるのが通常ですが、我々はその先にある日本市場を見据え、スタッフへの給料、事務所の家賃を払い続け、時期が来るまでじっと我慢をしました。

晴れて関空へ

沖縄を足がかりに、羽田空港と関西空港、それから中国人に人気の北海道新千歳空港への進出を検討しました。
関西空港は、本体が大きく発着枠もあり、めでたく進出することができました。大阪に拠点を置くにあたって、JETRO大阪本部には、いろいろと相談に乗って頂き、テンポラリーオフィスの活用等、手厚い支援を戴きました。
羽田空港は、発着枠がいっぱいでしたので、今後2020年の東京オリンピックに向けた拡張に期待しています。また、航空自衛隊の基地と隣接している新千歳空港は、軍用機との調整から、曜日毎の発着時間がばらばらになってしまい、使い勝手があまりよくないことから、断念しました。

関西の魅力

私は20年前に大阪の日本語学校に、その後、神戸の大学に留学していました。私がイメージする大阪は、商業の町で、中小企業が多く、動きが速い、今後もグローバルにどんどん成長していくビジネスチャンスの多い都市です。そうした中国との関係が深い関西企業の経営者やビジネスマンの皆様に、より多く利用して頂きたいと思っています。
現在、当社のお客様は中国からの旅行者が多く占め、中国でのセールスの中心は上海です。大阪は食べ物も美味しく、高品質の電化製品や化粧品を求めて、多くの中国人が大阪へ来られています。観光地としては、京都、奈良がありますし、私は特に和歌山の高野山が大好きです。
日本の運転免許制度は厳しいので、旅行者がレンタカーであちこち回るのは難しく、空港からの観光はバスや鉄道が頼りです。鉄道会社とタイアップして魅力的なコースを発信し、私どもも中国からのお客様をどんどん関西にお連れしたいと思っています。
沖縄は、上海で観光イベントをしています。大阪も是非、京都や奈良等と関西一体となって観光誘致に力を注ぎ、オール関西の魅力発信を期待しています。

今後の展開

当社が保有する飛行機がエアバスA320という飛行時間が5~6時間の中型機のため、現在は、上海を起点として、シンガポール等東南アジア圏までの運航となっていますが、今後、10~12時間飛行可能なエアバスA330を導入し、オーストラリア、ヨーロッパ路線への展開を検討しています。上海乗り継ぎで世界中にお客様をご案内致します。
日本国内では、来年2月に中部国際空港路線が就航します。観光地が多い九州の福岡空港については、ライセンスは取得しましたが、就航には少し時間がかかりそうです。なにより2020年の東京オリンピックに向けて、羽田での就航に力を注ぎ、関西-東京間のゴールデンルートを確立したいと思っています。関西空港については、現在の夜のフライトに加え、日帰り出張のビジネスマンへの利便性アップのため、来年には午前中の便の増便を計画しています。
今般、大阪に拠点を置くことから、地元の企業として大阪商工会議所のメンバーにも加入しました。また、大阪観光大学からインターンシップ生を受け入れる等、社会貢献も目指し、日本の習慣に馴染むよう、努力しています。
今後は、就航を目指す東京、あるいは名古屋にも支店を構え、大阪と共に、二拠点でしっかりと日本に根を張っていきたいと思っています。

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