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事例で見る対日投資(キャタピラージャパン株式会社(油圧ショベル開発本部))

最終更新日:平成26年9月26日

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【アメリカ】キャタピラージャパン株式会社(油圧ショベル開発本部)

設立:1963年11月
所在地:兵庫県明石市魚住町清水1106-4
事業内容:建設機械製造業
ホームページ:キャタピラージャパン株式会社外部リンク 新しいウィンドウで開きます

インタビュー

キャタピラージャパン株式会社は、世界180カ国以上に油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー等の建設機械を供給するキャタピラー社(本社:米国)の100%日本法人です。
キャタピラー社における油圧ショベル開発拠点である油圧ショベル開発本部(Hydraulic Excavator Development Center 略称:HEDC、兵庫県明石市)が、さらなる研究開発能力の向上を目的として、平成26年度対内投資等地域活性化立地推進事業費補助金(グローバル企業立地推進事業)を活用し、設備を整備中。
HEDCの沼田副本部長ほか、事業に携わる方々にお話を伺いました。

事業概要

当社の明石キャンパスには、甲子園球場の約5倍の敷地内に、生産部門である明石事業所と開発部門であるHEDCが併設されています。明石事業所は国産初の油圧ショベルを生産した工場です。部品工場、板金工場、組立工場等があり、現在11tクラスから90tクラスまで、様々なサイズの油圧ショベルを一貫生産しており、全世界のキャタピラー社の中で、油圧ショベルのマザー工場としての地位を確立しています。
HEDCは、キャタピラー社の油圧ショベル部門の世界唯一の開発拠点として、全世界のキャタピラー油圧ショベル工場に設計図面を供給しています。基本的な設計をすべてここで行い、ワールドワイド・ワン・デザインとしていることで強みを発揮できると考えています。但し、使用される国の基準や要望に合わせてカスタマイズし、多様な要求に対応した次世代の油圧ショベルの研究開発を行っています。
明石キャンパスでは、設計、試作、テストおよび生産の一連の機能を有し、それらが一体となっていることが強みとなっています。

日本(明石)で開発を続ける理由

キャタピラー社の発祥はトラクター事業ですが、油圧ショベルが都市型土木への対応からよく使われるようになり、開発と生産の長い歴史があることから、油圧ショベルの開発拠点は明石でということになりました。
HEDCにはバーチャルリアリティを活用した開発設備があり、様々なタイプの油圧ショベルについて、運転操作の具合から細部の整備に至るまで瞬時に作業シミュレーションができ、お客様からの声を直接製品開発に反映することができます。また、事業所の近くに油圧ショベルの車両試験場があり、長時間にわたる連続掘削、悪路走行、振動等、厳しい耐久テストをクリアして、最高の品質と性能を持つ製品が開発できていることを確認しています。
そして、何よりも日本のサプライヤーの技術力は卓越しており、そのサプライヤーとの強い協力関係を活かせるのも日本の強みです。私ども開発部門担当者も、月に一回は日本のどこかのサプライヤーを訪問し、次はどのような物が市場で求められているか、どのような技術があるのか等、意見交換、情報交換を行っています。

グローバル企業立地推進事業費補助金

油圧ショベルには、省エネ、生産性、操作性等が同時に求められます。機械式であった制御が電子式になり、レバー操作信号、エンジンスピード、油圧ポンプからの圧力やその他の情報を基に、状況に応じた適切な制御が必要になってきます。複雑な装置やシステム、またそれをコントロールするソフトウェアの開発が必要となり、その機能を実機で確認するには、通常では多大な時間と労力を必要とします。
そこで、HEDCでは、「グローバル企業立地推進事業費補助金」を活用して、油圧ショベル開発におけるソフトウェアの評価試験を、実機を用いずに室内で効率的に行える設備を導入します。また、車両システムの電子化・複雑化に伴う各種システムの制御信号等の複雑な計測に係る膨大な情報を、リアルタイムにモニタ・分析ができる新拠点を整備し、次世代油圧ショベルの新機種開発の使命を全うします。
我々は、世界唯一の油圧ショベル開発拠点として、またそのマザープラントとして、キャタピラー社の油圧ショベルの中心であるという自負があります。しかし、キャタピラー社は常に最善を求め、ここで開発するのがベストか、ここで生産するのが効率的かという視点でいつも見ています。環境の変化に対応し、本社のある米国へ、あるいはソフトウェアに強いインドに開発拠点をということになるかもしれません。キャタピラー社内での明石の地位を確固たるものとするため、今後も開発力の強化に努め、日本における技術力の蓄積、発展に貢献してまいります。

関西の魅力

キャタピラー社現会長兼CEOのオーバーヘルマンをはじめ多くの幹部が日本での勤務経験があり、HEDCにもキャタピラー本社等からの駐在員が勤務しています。明石への通勤圏内である神戸は、外国人に大変人気です。充実した外国語教育機関で子どもへの教育の心配はいりませんし、昔から外国の人を受け入れる風土があります。明石への再駐在を希望する社員もいるほどです。
また、油圧ショベルの製品を当事業所から輸出するにあたっては、神戸港はもとより近くに東播磨港があり、そこまでの道路もよく整備されているのが利点です。小規模な港ながら、定期的に大型船が着岸でき、直接積み込める施設があるので、工場に余分な在庫スペースを持つ必要がなく、スピーディーに対応できます。企業のニーズに応えてくれる港があるのは、製造業にとって大きな支えです。
明石には明協会というサプライヤーの集まりがあり、大企業から中小企業まで実力のあるサプライヤーが協力して、いろいろなことに取り組んでいます。多種多様な用途や、お客様からの要求に応じてカスタマイズされた製品の製造が可能になっているのは、工場に部品等をジャストインタイムで納品できるサプライヤーがあってこそだと思います。

明石の力を世界へ

キャタピラー社の油圧ショベルは世界7カ国で製造されていますが、我々は世界中の作業習慣等を研究し、それぞれの国の特徴に見合った生産方法を開発しています。また、それら各国の工場現場からの不具合情報や改善要求があった場合は、現地に出張して対応し工場での直接指導を行う等、マザープラントとしての責務を果たしています。
アメリカのイリノイ州に本社を持つキャタピラー社の行動規範の一つに「Integrity(誠実さ)」があります。人材の教育に力を入れており、現地の人間が現地の人間を引っ張っていくことをモットーに、幹部候補生を育てています。また、Women’s Initiative Networkという組織では、女性登用に積極的に取り組んでいます。私たちは、このような誠実さとチームワークを元に、世界中の多種多様化しているお客様の声にお応えできる、高い生産性と低燃費を両立する、環境や安全により優れた次世代の油圧ショベルの研究開発を行ってまいります。

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