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  KISUMO小浜[福井県小浜市]

最終更新日:平成30年10月30日

小浜市で地域おこし活動を行う市民グループ「KISUMO小浜」をご紹介します。

歴史と食の街~小浜市~

日本海にのぞみ、若狭湾とその内湾である小浜湾に面する小浜市は、古代、海産物や塩などの豊富な食材を京の都に送り、朝廷の食を支えた「御食国(みけつくに)」のひとつであり、また日本海側随一の国宝・明通寺をはじめとする約130の神社仏閣の数々(人口比における寺院数日本一)を残すなど、「海」と「山」と「歴史・文化」が見事に調和した街です。
かつて若狭湾で大量に獲れた鯖を京都に運んだ「鯖街道」の起点であり、平成27年度に文化庁が創設した日本遺産第1号として「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 ~御食国若狭と鯖街道~」の認定を受けています。(小浜市・若狭町の2市町で認定。)

「KISUMO(キスモ)小浜」は、そんな小浜市において、「来たい!住みたい!戻りたい!そんな小浜をつくりたい」をスローガンに活動する市民グループです。
来たい(KI)、住みたい(SU)、戻りたい(MO)のそれぞれの頭文字をとって「KISUMO小浜」と名付けられました。

平成25年度に中小企業庁の事業である小規模事業者地域力活用新事業全国展開支援事業(地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト)をきっかけに、小浜の将来に危機感を持ち、まちづくりに情熱を燃やす、官民を問わない市内の若手有志が集まり「KISUMO小浜」は誕生しました。
集客力のある特産品の開発や、繰り返し訪れたくなる観光コンテンツの企画によるシティセールスに取り組んでおり、団体設立から5年が経った今も地道に活動を行っています。そんな「KISUMO小浜」の取り組みをご紹介します。

ロゴマーク
メンバーのデザインによるKISUMO小浜のロゴマーク
海と山と夕日を表現しています

理念・心得

小浜の食文化を活かした新たな特産品を開発~若狭おばま鯖おでん~

かつて小浜は全国随一の漁獲高を誇った時期もあったほど街に鯖があふれていました。現在も長期食用するために発達した「浜焼き」や「へしこ」、「なれずし」などの鯖の加工技術が、独特の食文化として継承されています。

このように小浜の歴史・文化に根付いている「鯖」をテーマに、KISUMO小浜ではシティセールスに貢献する新たな特産品の開発を行っています。最初に開発した特産品は、日本のソウルフードである「おでん」をベースにした「若狭おばま鯖おでん」です。
出汁に鯖の魚醤を使用し、かつての主要な漁法であった「きんちゃく漁法」をモチーフに、鯖の身が入ったきんちゃくを具材に入れるなど、小浜の鯖文化を反映させた一品となっており、専門家のアドバイスも頂きながら開発しました。

この「若狭おばま鯖おでん」は市内複数の店舗で販売されるとともに、首都圏にある福井県のアンテナショップにおいても販売されています。
また静岡や小田原、姫路などで行われる全国的なおでんイベントをはじめ、市外で開催される様々な食関連のイベントに積極的に参加し、「若狭おばま鯖おでん」の販売を通した小浜のシティセールスを行っています。

「若狭おばま鯖おでん」開発後も、鯖の燻製を使用したピザ「サバくんピザ」やペペロンチーノ風パスタ「サバロンチーノ」など、新たな特産品メニューの開発に取り組んでいます。

若狭おばま鯖おでん
開発した「若狭おばま鯖おでん」

イベント出展の様子
市外でのイベントに積極的に出店 
≪姫路(右上)、小田原(右下)、静岡(左上)、蒲郡(左下)


 

一方、対外的なPRと同様、地元定着を狙った市民への情報発信も非常に大切な取り組みです。そこで市内で開催される各種イベントへの積極的な参加に加え、市民参加型の鯖おでん料理コンテストや、市内全小中学校における給食での提供など、地元定着を狙った取り組みも積極的に行ってきました。

そして小浜を鯖の聖地として市内外に定着させるべく、鯖をテーマにした大規模な食のイベントを企画。平成28年に「鯖サミットin若狭おばま」、平成29年には「鯖のまちフェスタin若狭おばま」を官民と連携して開催しました。嶺南6市町に加え、関東、関西から20店舗以上が出店するイベントとなり、結果、鯖サミットは約1万人、鯖のまちフェスタは約2万人の来場者を集めました。そのうち8割は市外から訪れるなど、広く小浜の鯖文化をPRすることができたとともに、地元民に対しても自身の故郷が持つ鯖文化の奥深さやブランド価値を再認識していただく機会にもなりました。

 市町報告
「鯖のまちフェスタ」の企画・開催について市長報告

鯖サミット
「鯖サミット」では会場に様々な鯖メニューが一同に集まった

Iターンメンバーによる新たな魅力発見

KISUMO小浜にはIターンで小浜に移住したメンバーも参加しています。そこで、Iターン者ならではの視点を活かし、地元人では気が付かない、隠れた小浜の魅力を再発見し再整理することで、新たな観光資源として活用しています。
このIターン者視点で見た小浜の魅力的な風景を洗い出し、集約したのが「Iターンマップ~このまま、そのまま、ありのまま 若狭おばま Iターン者が魅かれた若狭おばまの風景~」です。

Iターンマップ表紙
Iターンマップの表紙

Iターンマップ中身
Iターンマップの一コマ(KISUMO小浜のHPでご覧になれます)

写真を用いず、水彩画によるイラストで紹介することにより、柔らかく風景の魅力を表現するとともに、冊子だけでなく動画を作成しWebで公開するなど、積極的に広報ツールとして活用しています。
またこのように発掘した魅力スポットを活用し、新たなトレッキングコースを企画するなど、小浜の知られざる魅力発信に努めています。

 

またIターン、Uターンの誘致活動として、行政と連携し、地方移住希望者を対象とする総務省主催「移住交流フェア」への参加や、移住者へのサポートとして中古物件のリフォーム費用を抑えるための「壁塗りワークショップ」の開催など、ユニークな取り組みも実施してきました。
さらには、都市部の30~40代世代を対象とした「若狭おばま空き家ツアー」を企画するとともに、このツアーの参加者が、後に市内での起業に至るなど、地道な活動が着実に成果を生んでいます。

壁塗りワークショップ 
壁塗りワークショップの様子

山歩きツアー 
トレッキングコースによる山歩きツアーの様子

空き家ツアー 
空き家ツアーには県内及び関西圏から6家族が参加した

未来のこどもたちのために

KISUMO小浜は活動理念に「未来の小浜と子どもたちのために活動するチーム」と掲げています。 
地域の子どもたちが、地元の魅力を知り、地元を愛し、未来の小浜を担う人財になって欲しい。そんな願いから、KISUMO小浜では、次世代の子どもたちに向けた取り組みを活発に行っています。
開発した「若狭おばま鯖おでん」の市内全小中学校での給食提供を実現するとともに、提供時には生徒たちに開発に至る経緯や想いを説明しました。

また、小学校の調理実習メニューに「若狭おばま鯖おでん」が選ばれ、KISUMOメンバーが生徒たちに調理法を指導するなど、子どもたちの「食育」についても貢献しています。

さらに、市、商工会議所、校長会などで構成される小浜市キャリア教育推進協議会による「ふるさとしごと塾(※)」にも参加し、KISUMO小浜のメンバーが講師として市内の小中学校へ出向き、活動内容や地域おこしにかける想いを語りました。

(※)市内の小中学校を対象に、企業見学や経営者とのディスカッションを通し、働くことの意義を伝えるキャリア教育事業

若狭おばま鯖おでん調理実習 
市内小学校での「若狭おばま鯖おでん調理実習」では、
メンバー自らが開発の経緯と調理法を子供たちにレクチャーした

ふるさとしごと塾
「ふるさとしごと塾」ではメンバーが市内の小中学生に
地域おこしにかける想いを語った

今後の展望

このような市民主導でのシティセールスや移住交流促進などの取り組みが評価され、小浜市より平成29年度市長表彰において奨励賞を受賞しました。
「これからも新しい取り組みや商品、街のあり方などを想像し、それらを実現できるよう各課題を解決していきたい」とKISUMOメンバーは語ります。
今後もKISUMO小浜は、来たい、住みたい、戻りたい、そんな小浜をつくるため、地道に活動を続けていきます。

小浜商工会議所からの推薦コメント

小浜商工会議所がKISUMO小浜と共に取り組んだ観光振興活動は、その取り組みが評価され平成27年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」において奨励賞を受賞しました。
引き続きKISUMO小浜の活動が、小浜の魅力発信と地域活性化に貢献することを期待しております。

関連リンク

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 電力・ガス事業課
住所:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
電話番号:06-6966-6046
FAX番号:06-6966-6091