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エネルギー分野で活躍するスマートコミュニティ関連企業 第1回
~関西スマートコミュニティ推進フォーラムからの発信~
担当課室:資源エネルギー環境課、エネルギー対策課、電力事業課

最終更新日:平成26年10月1日

写真:トランスブート株式会社
同社が入居する
龍谷大学RECホールの外観

 関西地域においては、エネルギー需給の安定と地球環境負荷低減を図る観点から、各地においてスマートコミュニティの形成が進められ、その中から新技術・新製品、新サービス等を提供する中堅・中小企業が芽生えてきています。

 今回は、当局が主催する“関西スマートコミュニティ推進フォーラム”(参照:E!KANSAI 8月号「関西スマートコミュニティのムーブメント」)の活動を通じて、今後更に事業拡大を目指しておられる企業、トランスブート株式会社(滋賀県大津市)をご紹介します。

トランスブート株式会社はアイデアを形にするものづくり企業

写真:社内の様子
アイデアを形にする議論の場の様子

 トランスブート株式会社は、主に組込み機器の試作から量産までの設計・開発を行う龍谷大学の学内ベンチャーとして、平成21年に設立されました。設立当初の3年間は、大阪にある計測・制御システムの製造販売会社からの受託開発が中心でしたが、「東日本大震災をきっかけに電気制御関連が今後重要になる」との 田中允也 代表取締役の先駆的な発想・アイデアのもと、平成24年8月に自社ブランド「スマートリアス」を立ち上げ、順調に業績を伸ばしておられます。

画像:自社ブランド「スマートリアス」
HEMS制御盤とHEMSモニター

自社製品「蓄電池の繋がるHEMS スマートリアス」

 スマートリアスは、エネルギー計測、エネルギーの見える化、蓄電池の制御が行える家庭向けエネルギーマネージメント製品です。蓄電池の制御やエネルギーの計測などを行う「HEMS制御盤」と、エネルギーの見える化とHEMS制御盤の操作を行う「HEMSモニター」の2つから構成され、以下の3つの特徴を持っています。既に、給電制御装置として、逆潮流しない仕組み、エネルギーの切り替えで特許を申請中とのことです。

1.家庭のエネルギーをすべて「見える化」

 スマートリアスの見える化は「電気」「ガス」「水道」「蓄電池」「太陽光発電」「外部発電設備」の6種類。家庭内すべてのエネルギーが24時間いつでも把握でき、自宅でできる省エネを可視化。

画像:HEMSモニター
HEMS制御盤とHEMSモニター

2.蓄電池をコントロール

 蓄電池の充電と、蓄えた電気の供給をコントロールすることができるので、ライフスタイルに合わせた電気の使い方をデザイン。

3.太陽光発電・蓄電池を最大限に活用

 太陽光発電と蓄電池を併用することにより、蓄電池に蓄えた電気を日中に使えば、家庭内で使われる太陽光発電の電気を抑え、売電量をより増やすことが可能。また、スマートリアスは独自の制御機能により蓄電池と太陽光発電を併用しても売電単価が下がらない。


 この他、スマートリアス「HEMS制御盤」は、平成25年度補正予算「住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業費補助金(HEMS機器導入支援事業)」の補助対象機器に選定されており、購入の際には費用(工事代は含まれません)の3分の1(上限7万円、下限1万円)補助が受けられます。

更なる自社製品創出に向けた研究開発

 一般的な蓄電池は、充放電を行うときの様々な要因によってエネルギーロスが発生し、その効率が低下します。例えば、既に市場に流通している製品では、充電時の充電効率が80%(エネルギーロス20%)、放電時の放電効率が85%(エネルギーロス15%)であり、蓄えた電気のうち約1/3を損失として捨てています。

写真:以下に説明
研究開発中の充放電装置

 このことを踏まえ、同社においては、NEDOの新エネルギーベンチャー技術革新事業(平成24年8月から1年間)を活用し、かつ龍谷大学 理工学部 電子情報学科の石崎教授の協力を得るなどして、蓄電池の充放電の効率向上に係る研究を行なっています。研究内容としては、電力の変換の際に生じるロスを無くし変換効率を高めるというものです。ここで開発中の充放電装置は、家庭用のみならず、電気自動車、コージェネレーション、水素ステーション等での使用も期待されています。

今後の展望

写真:以下に説明
田中允也 代表取締役

 現在の販売先は関東が中心であることから、関西でのマーケット拡大を進めていきたいとのことです。また、創業間もないベンチャーでは販売先となる大手ハウスメーカー等の与信がとれないので、関西スマートコミュニティ推進フォーラムの活動に期待しているとのことです。この他、現在進められている電力システム改革にも魅力を感じており、新ビジネスとして分譲住宅の開発地域に蓄電池センターを作って利用を促進していきたいと、代表取締役の田中允也氏から弛まないビジネス構想を語って頂きました。

 今後の同社の活躍に目が離せません。

掲載関連情報

企業名
トランスブート株式会社外部リンク 新しいウィンドウが開きます
所在地
滋賀県大津市瀬田大江町横谷1-5 龍谷大学REC
電話番号
077-547-5755

関連施策へのリンク

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 資源エネルギー環境課

電話:06-6966-6041

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