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生産性向上設備投資促進税制のすゝめ
~応援します!設備投資(食の力編)~
担当課室:地域経済部地域経済課

最終更新日:平成27年9月1日

 「生産性向上設備投資促進税制」は、質の高い設備投資の促進により事業者の生産性向上を図ることを目的に平成26年1月20日に創設された新しい税制です。同税制にはA類型「先端設備」、B類型「生産ラインやオペレーションの改善に資する設備」の2種類の要件があり、何れかの要件に該当する設備を導入する際に税制上の特典を得られます。

 今回は、生産性向上設備投資促進税制(B類型)を活用して設備投資を行った企業の中から、材料一つ一つにこだわり、和風香辛料で人々の喜ぶ姿を追い求める「やまつ辻田」の熱き思いをご紹介します。

1.株式会社やまつ辻田

『ほんまもん』にこだわります

写真:以下に解説
代表取締役 辻田 浩之 氏

 西高野街道沿いで百年あまりの歴史を刻み、貴重な国産唐辛子「鷹の爪」を今に守り続ける和風香辛料専門店「やまつ辻田」。

 かつて唐辛子の一大生産地であった『堺市福田』において、『ほんまもん』の『鷹の爪』にこだわり、契約農家と密に提携し、栽培指導なども行いながら国産唐辛子を守り続ける老舗企業です。

 

 製造作業にもこだわりを持ち、山椒をすり潰す石臼も「御嶽山の溶岩石」を利用。

 百貨店などの催事にも社長自らが出店し、顧客1人1人の好みに応じて実生柚子、山椒、ごま、青のりなどを微妙にブレンドし七味唐辛子を加工販売するなど、顧客の喜びを何よりの喜びとして事業活動を行っています。

『鷹の爪』は『唐辛子』の一品種

写真:以下に解説
鷹の爪
写真:以下に解説
中央:鷹の爪 その他:多品種唐辛子

 「鷹の爪=唐辛子」と理解されていることが多いですが、国内市場の唐辛子のほとんどが、「天鷹」など外国産唐辛子です。「鷹の爪」とは唐辛子の一品種で辛さは外国産の約3倍。鮮やかな色合いと果実のような良好な香りと風味を放ちます。

 「鷹の爪」は実の付け方や、その実の小ささゆえに摘み取りに他品種の倍以上の手間がかかるため採算がとれません。このため昭和30年代まで堺市福田は「鷹の爪」の一大産地でしたが、多くの農家が栽培をやめてしまったとのことです。

海外への発信と『使い方』『活かし方』

 『ほんまもん』の七味唐辛子を製造するやまつ辻田にとって、海外展開は取引量を増やすための「販路の開拓」ではなく、「『ほんまもん』を知ってもらう」ことを目的に考えており、商品に懸ける情熱・想いは相当強いものとなっています。

 ホンモノ(原材料を厳選した商品または丹精込めて作った商品)を作る企業として、ホンモノ(同上)を手に入れたいと思う人たちと出会える場を求めて今後も海外発信を検討していきたいとのことでした。

 また、やまつ辻田の商品は食材に応じたいろいろな商品をそれぞれ製造しており、「極上七味」なら冷や奴や白菜の漬け物などシンプルな食材に、魚介類系には「名代柚子七味」、また醤油と柚七味を組み合わせた「七味醤油」は焼いたお餅などに相性が良いなど、様々な食材に合わせてブレンドすることで変幻自在の香辛料として多くの商品を開発しています。


様々な材料をブレンドし作り出される「極上七味」

長い年月をかけて育まれる実生柚子から作り出す「名代柚子七味」

 このように美味しい七味唐辛子を作るだけでなく、他の食材を『活かす』、使い方を『楽しむ』方法をあわせて消費者に伝えていくことも、やまつ辻田の大切な責務と考えられておられました。

 

 今後は地域農業者の指導も含め、一次産業から最終販売までを自社管理することも検討されているとのことでした。

 かつて唐辛子の一大生産地であった堺市を中心に『ほんまもん』の『鷹の爪』を守り広める協力者が増え、国内市場に留まらず海外にも『ほんまもん』の変幻自在な七味唐辛子が普及していくことを期待します。

 

<施策ご活用の内容>

 今回は生産拠点の集約化を図る投資において生産性向上設備投資促進税制をご活用頂きました。

掲載関連情報

企業名
株式会社やまつ辻田(代表取締役社長 辻田 浩之)外部リンク 新しいウィンドウで開きます
所在地
大阪府堺市中区福田280

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 地域経済部 地域経済課
電話:06-6966-6065

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