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生産性向上設備投資促進税制のすゝめ
~応援します!設備投資(新しい農業のカタチ編)~
担当課室:地域経済課

最終更新日:平成28年1月4日

 「生産性向上設備投資促進税制」は、質の高い設備投資の促進により事業者の生産性向上を図ることを目的に平成26年1月20日に創設された新しい税制です。同税制にはA類型「先端設備」、B類型「生産ラインやオペレーションの改善に資する設備」の2種類の要件があり、いずれかの要件に該当する設備を導入する際に税制上の特典を得られます。

 今回は、生産性向上設備投資促進税制(B類型)を活用して設備投資を行った企業の中から、新しいカタチの農業の事業化に取り組んでいる「株式会社兵庫ネクストファーム」を御紹介します。

1.株式会社兵庫ネクストファーム

新しい農業のカタチを目指して

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ハウス内のトマトの様子
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広大な当社のハウス

 株式会社兵庫ネクストファームは、農業先進国オランダの農業技術を導入し、大規模ハウス栽培の実績のある農業法人や、自動制御のハウス栽培の実績のある農業法人、種苗会社等により各社のノウハウを活かして、「新しい農業のカタチ」を実現するために、平成26年10月に設立されました。平成27年8月からは合計3.6ヘクタールのハウス内で本格的にトマトの栽培を開始しています。現在は、大玉トマトの「もりたろう」と小玉トマトの「スプラッシュ」の2品種のトマトを生産し、主にスーパーマーケットへ出荷販売を行っています。

最新技術を取り入れたトマトの栽培から出荷まで

 ハウス内では、ロックウールと呼ばれる養液栽培用の培地にトマトの苗を植え付け栽培しています。また、生育環境の管理にはIT技術を取り入れた自動制御を行っています。具体的には、肥料の分量や給水の調節をはじめ、湿・温度、調光、二酸化炭素濃度等を自動管理化しています。システムにより細やかなハウス内の環境を調節することが可能なため、市場でのトマトの旬の時期のみではなく、10月~7月まで長期間にわたって安定した品質のトマト生産が可能となります。まさに当社のハウス栽培設備は「トマトの生産工場」設備です。

 さらに、収穫後は、トマトの傷やヘタ取れ等の検査機械を通し、さらに、大きさ別に選果し、出荷のためのパック詰め・箱詰め、最終的に段ボール詰めの収穫から出荷前までの一連のラインを導入しており、工業製品の工場さながらの「トマトの出荷ライン」を設置しています。最新技術を取り入れた革新的な栽培から出荷の設備一連については、農業版「トマト製造工場」と呼んでもいいでしょう。

写真:以下に解説
連なるようになる小玉トマト
「スプラッシュ」
写真:以下に解説写真:以下に解説
収穫後選果機により大きさ別に分別、パック詰めされるトマト

環境に配慮した取り組み

 ハウス内の暖房には地域の間伐材から作った木質チップを燃料としたボイラーを活用しています。また、LPGボイラーも設置しておりLPGボイラーから発生した二酸化炭素はハウス内の二酸化炭素の供給に利用しています。また、ハウス屋根に雨どいを備え付けており、降水による雨水を収集・浄化し栽培のための水に活用しています。さらに、一度灌水した栽培水を回収しリサイクルして活用する等環境に優しい取り組みにチャレンジしています。

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燃料として使用される木質チップ
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当社の保有するボイラー
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栽培水の潅水タンク

新しい若年者の農業者の創出のための人材育成

 当社ではパート・アルバイトについては、近隣地域から雇用しています。また、将来的には就農希望者を受け入れ、独立に向けた支援も行う予定です。さらに、兵庫県内の生産者と定期的に勉強会を開催し情報交換を行う等、地域の農業経営への貢献に取り組んでいます。

 今後も、新しい農業版の「トマト製造工場」として、次世代農業の新しい農業のカタチのさらなる発展と「ひょうご次世代施設園芸モデル団地」として地域への農業経営マネジメントの普及に向けての取り組みに期待します。

施策ご活用の内容

 今回はトマトの収穫後から出荷前までの一連のラインの設備投資のために本税制をご活用頂きました。

掲載関連情報

企業名
株式会社兵庫ネクストファーム外部リンク 新しいウィンドウで開きます(代表取締役 田中 進)
所在地
兵庫県加西市鶉野町1998番地

関連施策へのリンク

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 地域経済部 地域経済課
電話:06-6966-6065

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