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女性起業家応援プロジェクト「LED関西」ファイナリストのご紹介
作業服から働く喜びと楽しさを伝えたい 株式会社三天被服
担当課室:創業・経営支援課

最終更新日:平成30年9月3日

近畿経済産業局では、女性起業家支援に取り組む関係者と一体となり、成長段階に応じた支援策のコーディネートを行う「女性起業家応援プロジェクト」を推進しています。

今回は、平成30年1月に開催したビジネスプラン発表会&交流会「LED(レッド)関西」において、ファイナリストとしてプレゼンを行った株式会社三天被服 代表取締役 東谷麗子さんをご紹介します。

作業服屋という家業への想い

「三天被服」という会社名は、東谷さんのお父様がかつて経営していた作業服製造販売の会社名に由来しています。東谷さんは、20歳の頃から10年間ほど家業の手伝いをして、作業服企画販売のノウハウを身につけました。その後、別の作業服販売会社を家族で経営していましたが、離婚を契機に独立開業されました。会社名を何にするか悩んだ際、かつての自分の父が経営していた会社名「三天被服」を思い出し、その名前をつけることに決めました。「三天被服」という会社名には東谷さんの家業に対する想いがこめられています。

オリジナル商品:女性用の作業服開発まで

女性用作業服のポスター

女性用作業服のポスター

株式会社三天被服として独立開業した当初は、メーカーの提供する作業服のみを販売していました。オリジナル商品開発のきっかけとなったのは、ある顧客から女性用の作業服が欲しいという要望をうけ、工場で働く女性従業員からどういったものが欲しいかヒアリングを行ったことです。

「既存の作業服は、男性のために作られている。安全性確保のために生地が厚くなっているのは理解できるが、動きづらい。女性はそれほど危険な仕事に関わることが多くないので、軽くて柔らかい生地でデザイン性の高い女性用の作業服が欲しい。」そうした切実な女性従業員の声を聞き、東谷さんは初めて男性のためだけに製品が作られていた作業服業界の違和感に気づきました。

その後、2つの出会いが東谷さんのオリジナル商品開発の後押しとなります。1つは、株式会社さかい新事業創造センター(女性起業家応援プロジェクトパートナー)が運営するインキュベーション施設「S-Cube」に創業当初から入居していたことです。インキュベーションマネージャーによる個別支援をきっかけに、縫製やデザイン企画などのプロから構成するプロジェクトチームを立ち上げ、商品開発に取りかかりました。ただ、当初は既製品の一部を改良することが現実的と考え、その方向で動いていました。

2つめの後押しとなったのが、新商品開発のためのセミナーに参加したことです。同じセミナーに参加していた株式会社ルカコ 仙田社長(抱っこひも収納カバー製造販売、第1回LED関西ファイナリスト)から「既製品の改良よりも、自分がやりたいことをやった方が絶対良い」とアドバイスされたことから、一からのオリジナル商品開発を決意しました。

何とか試作品まで作り上げたところ、試作品発表会での周囲の反応は上々。一気に製品販売まで持ち込もうとしていましたが、縫製を請け負ってくれる工場が見つからないことで一時事業は停滞することに。小ロットの製品である女性用の作業服に対して縫製を引き受けることをためらう工場が多く、東谷さんは条件に合う工場探しに大変苦労しました。1年近く探した後、知り合いの伝手で、ようやく縫製工場が見つかり、無事に製品化にたどり着きました。

支援機関のサポートを受けたLED関西への出場

いつも自社製品を着用されている東谷さん

いつも自社製品を
着用されている東谷さん

S-Cubeに紹介いただいた大阪信用金庫(女性起業家応援プロジェクトサポーター)担当者からLED関西へのチャレンジを勧められました。ルカコの仙田社長を始め、過去のLED関西のファイナリストについて少しは知っていましたが、エントリーするにはハードルが高いという印象を持っていました。しかし、エントリーシート作成からプレゼンテーションの行い方やその資料作成まで、S-Cubeなど支援機関の丁寧なサポートにより、東谷さんはファイナリストとして第4回LED関西のステージに登壇することができました。

東谷さんはLED関西をきっかけにビジネスに共感した多くの支援者と出会い、WEBサイト構築のための個別指導を受けたり、東京・大阪での展示会出展がかなうなど大きな成長につながっています。

今後の展開:働く喜びを伝えたい

今後は、女性用の作業服の企画販売を中心にしながら、女性用に限らず新たな商品も開発・販売していきたいと考えています。たとえば、工場の管理職用の作業服や事務職の制服は小ロットの製品なので、多くの企業では既製品での対応が現状です。三天被服では女性用の作業服など小ロットのオリジナル商品が提供可能な強みをいかし、男女別の作業服、管理職の作業服など工場全体の作業服をトータルで提案することが可能となります。

世の中の多くの人が、仕事イコール辛いという認識を持っている中、東谷さんは働くことは辛いことだけじゃない、喜びや楽しさもあるということを伝えていきたいという想いをもち、三天被服の作業服がそのきっかけになればと日々頑張っています。

掲載関連情報

企業
株式会社三天被服
所在地
大阪府堺市北区長曽根町130-42さかい新事業創造センター228号
電話番号
072-251-0707

関連施策へのリンク

女性起業家応援プロジェクト

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 創業・経営支援課

電話:06-6966-6014

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