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エネルギー分野で活躍するスマートコミュニティ関連企業 第3回
関西スマートコミュニティ推進フォーラムからの発信
担当課室:資源エネルギー環境課、エネルギー対策課、電力事業課

最終更新日:平成27年2月2日

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クリーンベンチャー21は集光型球状
シリコン太陽電池を生産しています

 関西地域においては、エネルギー需給の安定と地球環境負荷低減を図る観点から、各地においてスマートコミュニティ推進の機運が高まり、その中から新技術・新製品、新サービス等を提供する中堅・中小企業が芽生えてきています。

 今回は、当局が主催する“関西スマートコミュニティ推進フォーラム”(参照:E!KANSAI 8月号「関西スマートコミュニティのムーブメント」)の活動を通じて、今後更に事業拡大を目指しておられる企業、株式会社クリーンベンチャー21(京都府京都市)をご紹介します。

クリーンベンチャー21は集光型球状シリコン太陽電池を生産しています

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集光型球状シリコン太陽電池の構造と原理

 株式会社クリーンベンチャー21は、高品質・低コストの次世代型の太陽電池の開発・生産を目指して平成13年に設立されました。

 太陽電池は用いる発電素子・原理により、シリコン結晶系、シリコン薄膜系、化合物半導体系などに分かれますが、用途・使用条件、耐久性、総合的なコストなどからシリコン結晶系の利点が大きいことに着目され、板状シリコン結晶と比較して、高価かつ価格変動の大きいシリコン原料の使用を格段に押さえることが可能な球状のシリコン結晶の研究・開発に民間企業や大学と連携しつつ取り組まれました。国内外のライバル企業が次々と商品化を断念する中、球状シリコンを大量生産する技術を有する世界オンリーワン企業となりました。

 実用化に向けては、1~1.2mmの球状シリコンを板の上に並べただけでは隙間が出来、集光ロスが発生することから、アルミニウムで出来たすり鉢状の基板に埋め込む「集光型」を開発され、板状シリコン太陽電池と遜色の無いモジュール化に成功されました。

 板状のシリコン太陽電池では、割れやすいため、ガラスを全面に使用することにより重くなりますが、球状シリコン太陽電池では、アルミ基板に守られて割れにくく、曲げられる特徴を有しており、全面に特殊樹脂シートを使用することで、軽量なモジュールが出来上がりました。

 電力変換効率については、約12%を達成しており、板状のシリコン電池と比較すると劣っているものの、軽量化に関して競合するアモルファス(非晶質)シリコン太陽電池や有機薄膜太陽光電池の約2倍の性能を有しています。

 平成26年8月に2つの工場を集約させ、球状シリコンの成型からモジュール化まで一貫製造出来る世界唯一の生産ラインが本社工場社屋内に出来上がりました。

球状シリコン太陽電池の特徴を活かした用途・設置場所の拡大

 フレキシブル性を活かした設置

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球状シリコン太陽電池の設置事例(2)
 軽量化を活かした可搬型製品
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球状シリコン太陽電池の設置事例(1)
軽量化を活かした設置
ビニルハウス等の温室内の空調に利用可能です。

 曲面に設置することが可能なことから、アーチ状の屋根や、高速道路の遮音壁に設置されています。

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球状シリコン太陽電池の設置事例(4)
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球状シリコン太陽電池の設置事例(3)

 可搬型モジュールと蓄電器をセットにし、アウトドアレジャー用や防災グッズとして利用できます。また、ゴルフカートの屋根に設置し、動力をサポートします。


 また、板状のシリコン太陽電池を凌ぐ耐衝撃性能を有することから、道路に埋め込むタイプの夜間警告灯の商品開発が進められています。

 このように、ニッチではあるが、市場性の高い分野をターゲットとしたビジネス展開が図られているところです。

 これまでの研究開発事業の取組が評価され、平成19年からは、環境省、地球温暖化対策技術開発等事業を受託されています。

企業連携・新しい商品開発に向けて

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ドーム状球状シリコン太陽電池

 平成26年10月には、株式会社産業革新機構の支援を受けたシースルー新型太陽電池の事業化を目指すベンチャー企業と技術協力・事業化協業に関する契約合意が行われ、球状シリコンの量産化=コスト削減及び新製品開発が加速化することとなりました。具体的には、光を透過するガラス内に球状シリコンを埋め込むことにより、オフィス等の窓ガラスに設置することが可能となり、意匠性が高いファッション・インテリア関係の欧州企業からの問い合わせが増加しているそうです。

 新商品開発に向けて、球状シリコン太陽電池の特徴がより活かされる設置場所をイメージすることがポイントになると思われます。現在、オフィスにおけるブラインドの表面に太陽電池パネルを装着した「太陽電池ブラインド」が試作されており、ブラインドスラット(羽根)の傾きによって太陽光を追尾させるといった生活様式にマッチした商品であると言えます。

今後の展望

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室園 幹夫 代表取締役社長

 これまで培ってきた球状シリコンの技術を活かして、住宅用及び産業用を問わず、高品質・低価格の太陽電池及びその関連商品の供給を積極的に続けてまいります。クリーンなエネルギー源である太陽光発電が、あんな所、こんな所でも行われ、地球環境に優しい企業の一助となるよう努力してまいります。今後のさらなる事業拡大のために、国内のみならず、海外市場も挑戦していきたいと考えています。関西スマートコミュニティ推進フォーラムが、コミュニケーションやディスカッションの場所となり、企業マッチングが推進されることを期待しております。 (代表取締役社長 室園さん 談)

 

 ※今後の同社の活躍に目が離せません。

企業情報

企業名
株式会社クリーンベンチャー21外部リンク 新しいウィンドウで開きます
所在地
京都市南区吉祥院石原堂ノ後町38
電話番号
075-692-3211

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このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 電力事業課
電話:06-6966-6046

 

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