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伝統技術を新たな分野で海外へ!~クリエイティブ企業の取組み紹介~
担当課室:クリエイティブ産業ユニット

最終更新日:平成27年3月2日

 我が国の先人より脈々と受け継がれてきた技術が新たな感性や技術と出会い、「クールジャパン」として注目されています。歴史ある技術や素材を利用した新たな商品開発に取り組み、海外展開を目指す企業を紹介します。

株式会社伊と幸

写真:以下に解説
絹(素材)

 「株式会社伊と幸」は昭和6年の創業以来、和装用白生地メーカーとして様々な染色家や呉服店に生地を提供してきました。現代では、従来の白生地提供のみならず、空間に生きる絹の新たな用途開発を進めており、「絹ガラス事業」に力を入れています。「絹ガラス」とは、絹織物をガラス、アクリル、シート等に挟み込んだアイデア商品で、空間装飾材として間仕切りや看板等に利用されています。

写真:以下に解説
シルクアート・ティー・テーブル
写真:以下に解説
絹ガラス

 その中で絹ガラスを用いた「シルクアート・ティー・テーブル」が今年度「京都デザイン賞」に選ばれました。このテーブルは、「平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業」にて採択され製作したものです。お茶やコーヒーカップ等を置けるスペースを設け、茶道のお点前も行うことのできる使い勝手とオリジナル刺繍が施された絹複合ガラスの美しさが魅力の製品です。販売はこれからですが、昨年11月にはフランスのルーブル美術館別館にて展示され、外務省傘下の国際交流基金運営 パリ日本文化会館でも使用されるとともに、京都市と姉妹都市であるフィレンツェのビアンコ財団にも寄贈される等海外にも積極的に発信しています。今後は、お茶文化を本格的に体験できるよう、鉄瓶や茶筅を製造されている事業者と連携しトータルで販売することも検討しています。

 上記のテーブルの他、今年1月には、京都市内の高級マンションに同社の絹ガラスを用いたファザード照明が採用される等新たな商品開発に日々尽力されています。「当社の絹ガラスを通じて日本文化普及に役立ちたい。」

 「株式会社伊と幸」の新たな絹の活用に是非ご期待下さい。

掲載関連情報

企業名
株式会社伊と幸外部リンク 新しいウィンドウで開きます
所在地
京都市中京区御池通室町東入る竜池町448-2
電話番号
075-254-5884

Gold Leaf Kyoto

写真:以下に解説
共栄ゴルフとのコラボ アイアンヘッド
写真:以下に解説
箔面(はくおもて)

 「Gold Leaf Kyoto」代表である西山裕人氏は父の教えのもと、西陣織の箔工芸士として帯製作等に取り組んできました。着物や帯を織り成す金銀糸は生地に輝きをもたらし、屏風や襖の下地や縁取りの金雲霧は絵図を引き立てる。そんな工芸界の名脇役である箔を、表舞台に引き出します。箔表面への様々な処理により時代に応じてその質感や表情に多彩な変化をもたらし、これまでに約10万種のストックが蓄積されています。これらを「箔面(はくおもて/HAKU-OMOTE)」として商品化し、現在部屋の内装や建材、インテリア等に展開しています。その製品はNYの世界最高級デパート「バーグドルフ・グッドマン」でも高い評価を受け販売されている一方、スマホの張替シート等としてもよく売れています。

 「芸術品ではなく人々が使えるものを」と考える裕人氏。現在は兵庫県の共栄ゴルフ工業(株)とコラボしたゴルフクラブのアイアンヘッドを製作しています。古くから日本刀等の製造技法として用いられた鍛造技術で50年以上ゴルフクラブを作り続ける共栄ゴルフのアイアンヘッドに裕人氏の金箔技術で加飾したインパクトある製品です。

写真:以下に解説
作業の様子 裕人氏

 ゴルフと金箔、全く分野の異なるこの出会いは平成26年2月に実施した当局主催のクールジャパン関西「日本を感じる商品の物語」プレゼンテーションでした。両者ともものづくり企業として発表し商品を展示していましたが、その場で両者の伝統を活かしたコラボ商品の話が浮上。伝統産業という美が加わることによりこれまでにない付加価値の高いアイアンヘッドを製作し、差別化を図ることに成功したのです。今後は中東やハワイ等で商談を予定しています。

 「箔面(はくおもて)」の取組みはこれだけでは終わりません。現在海外で非常に人気の高い日本アニメと伝統工芸のコラボレーションが進展しています。後継者が少なくなる中、次の担い手に可能性の拡がりを伝えられるよう「Gold Leaf Kyoto」の革新はまだまだ続きます。

掲載関連情報

企業名
Gold Leaf Kyoto(西山治作商店)外部リンク 新しいウィンドウで開きます
所在地
京都市上京区浄福寺通寺ノ内下ル大黒町727
Mail
hiroto@hiroto-rakusho.comメールリンク メールソフトが起動します
電話番号
075-431-5676

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 クリエイティブ産業ユニット
電話:06-6966-6053

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