トップページ > 広報誌・E!KANSAI > 平成27年 9月号 特集

産業観光から関西を魅せる
~関西のさらなる魅力アップを目指して~
担当課室:投資交流促進課

最終更新日:平成27年9月1日

今「産業観光」が注目されている理由

訪日外国人旅行者が急増中

 2014年に日本を訪れた訪日外国人旅行者数は、過去最高の1341万人を数えました。2015年に入っても勢いは衰えず、毎月のように単月での過去最高を更新しており、上半期の推計値で約914万人を突破しています。これは前年同期比で、実に46%の大幅増加であり、通期では1800万人前後となる見通しとなっています。

 関西では、玄関口である関西国際空港において、2015年・夏スケジュールで、週1029便と過去最高の国際線就航を計画、2015年7月の速報値では、外国人旅客数は約95万人を記録し、日本人旅客数約47万人の約2倍となり、日本人旅客数を上回る状況が続いています。

 なかでもアジアとの結びつきは強く、国際線LCCでは、国内最多の就航都市数を誇り、国内最大の拠点となっています。


【関西国際空港の国際定期便運航計画(2015年夏期スケジュール)】

【関西国際空港における国際線LCC便数の推移】

 今後も2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック、さらに、関西で開催される2021年ワールドマスターズゲームズといった国際的なスポーツイベントの開催を控えています。

 こうした状況のもと、政府においても観光立国を進めるべく「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」を策定し、訪日外国人旅行者「2000万人時代」への受入環境整備を急ピッチで進めているところです。

観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015(主な項目(例))


【地方における消費税免税店の拡大】

【戦略的なビザ要件の緩和の効果】

「ゴールデンルート」だけでは物足りない

 これまでの訪日外国人旅行者については、初めて日本を訪れた方が多く、旅行形態についても団体ツアーが中心で、いわゆる「ゴールデンルート」と呼ばれる東京、京都、大阪を巡るコースや富士山など、誰もが知る有名な観光地を訪れるツアーが人気を集めていました。

 しかし、最近では、この状況に変化が起きています。2014年の訪日外国人旅行者のうち、リピーターは約60%を占め、ゴールデンルート以外の新しい日本の魅力が求められています。さらに、リピーターは個人旅行の形態が多いため、訪問先も多様化しており、多くのニーズに対応する必要があります。

ホンモノを知る「産業観光」

 そのような状況のなか、日本の伝統産業から近代産業、また先端技術に至るまで“ホンモノの文化”に触れる・体験する・学習できる「産業観光」は、多様化している訪日外国人のニーズを満たす手段の一つとして、企業の現場見学や産業体験などがマスコミ等でも取り上げられ注目を集めています。


【染色体験・手おりの里 金剛苑】

【製造工程見学・サントリー京都ビール工場】

【酒蔵見学・藤居本家】

当局のこれまでの取組

「関西の見学可能な産業施設ガイド」

 近畿経済産業局では、関西の魅力発信として、「産業観光」の推進に取り組んでおり、当局のウェブサイト上の「関西の見学可能な産業施設ガイド」(日本語・英語に対応)において、関西地域(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)の産業・企業について学び、体験し、交流できるような約500の産業関連施設(工場、工房、企業博物館、研究所等)をご紹介しています。

 掲載施設の見学者数は、全体で年間1600万人を超え、国内外から多くの方々が訪れています。

 訪日外国人旅行者をはじめ、海外からビジネスで来られる方々にも、関西企業の高度なものづくり技術を直に見てもらうことにより、観光だけでなく技術提携や新たな販路開拓に繋がっていくことを期待しています。

「産業観光モデルコース設定支援事業」

 近畿経済産業局では、海外から関西への集客交流のより一層の促進を図るため、個々の産業施設を結び、地域の文化も組み込んだストーリー性のあるコースを設定する「産業観光モデルコース設定支援事業」を実施しています。

 この事業は、設定したモデルコースを、留学生(Kansai Tourism Supporters(※))が体験し、SNSを通じて日本語及び母国語での情報を発信するとともに、当局ウェブサイトにおいてモデルコース及び留学生の体験レポートを紹介、リーフレットを作成することで、外国人目線を取り入れた、より効果的な魅力発信を行うものです。

 近畿経済産業局では、今後も「訪日外国人旅行者を増やしたい」という産業観光施設、「より深く関西を知りたい」「製作体験をしたい」という訪日外国人旅行者の要望と、地場(伝統)産業を育んできた地域の魅力を活かすため、観光関連機関等と連携し、関西が誇る産業の魅力を海外へ発信します。

※(公財)都市活力研究所が、外国人留学生を組織化して、観光プロモーションやまちづくりイベント等の現場に派遣することにより、外国人目線でのコンテンツの評価や母国語で関西の情報発信を行う「Kansai Tourism Supporters」事業を実施。

写真:以下に解説
【京都編】
写真:以下に解説
【滋賀編】

「産業観光ネットワーク交流会」

写真:以下に解説
【交流会の様子】

 近畿経済産業局では、これらの取組を地域において、より効果的に広げるため、「訪日外国人に向けた産業観光の促進」をテーマとした「産業観光ネットワーク交流会」を開催しています。

 これまでに開催した交流会では、産業観光施設、各自治体の観光担当者、観光関係機関等、「産業観光」で地域の魅力を発信したい機関・企業が多数参加し、 専門家による講演や産業施設が取り組んでいる外国人受入れの先進事例、外国人目線での「産業観光」に対するニーズ等を参加者間で共有することで、「産業観光」の重要性が再認識され、「産業観光」に携わる関係者間のモチベーションが高まりました。

 具体的な成果も出ており、先にご紹介した「産業観光モデルコース設定支援事業」滋賀編も、本交流会での産業観光に携わる関係者間のネットワークが構築されたことがきっかけとなって生まれたものです。

今後の展望

 今後ますます訪日外国人旅行者の増加が予想される中、近畿経済産業局では、より多くの方々に関西に親しみを感じてもらえるよう、上記の取組を通じて関西のさらなる魅力アップを目指し、インバウンドの促進を図っていきます。

関連施策へのリンク

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 通商部 投資交流促進課
電話:06-6966-6033

他の記事を読む