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大栄環境グループ
~資源に変えるチカラ、自然に還すチカラ。トータルリサイクルシステムで資源循環型社会を実現します~
担当課室:企画課

最終更新日:平成27年11月2日

 産業廃棄物、二酸化炭素排出による地球温暖化、大気汚染、土壌汚染、etc・・・。私たちを取り巻く社会は環境問題という大きな課題を背負っており、産業廃棄物処理業務等の環境産業は、地域社会において、重要な社会インフラとしての機能、役割を担っています。

 今回は、廃棄物の収集・運搬から、中間処理、再資源化をはじめ、最終処分、地域貢献まで、一貫したリサイクル事業を展開する大栄環境グループの取組を紹介します。

廃棄物をかけがえのない「循環資源」として活用するトータルリサイクルシステム

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大栄環境ホールディングス
下地一正代表取締役会長、金子文雄代表取締役社長

 1979年、大阪府和泉市に大栄環境株式会社として創業。和泉市内に最初の産業廃棄物の最終処分場を建設し、事業をスタートさせました。現在では、近畿・中部圏を中心に事業拠点を設け、民間及び行政のリサイクル処理事業をはじめ、施設の維持管理業務並びに行政からのDBO(Design Build Operate)事業を受託するなど、幅広く環境事業に携わっています。

 大栄環境グループは、グループ会社とパートナー企業との合弁会社、計20社、14箇所のリサイクルセンターを構える業界でも屈指の大規模なネットワークで構成されています。「資源循環型社会」の実現を目標に、廃棄物の収集・運搬から、中間処理、再資源化をはじめ、最終処分、地域貢献まで、一貫したリサイクル事業を展開しています。また、事業活動に伴う環境負荷の低減も視野に入れ、運搬輸送経路の合理化や再資源化効率向上などの取組を積極的に推進しており、先進のリサイクル技術の開発および環境に配慮したリサイクル設備の充実を図っています。地球環境という財産を次世代に受け継いでいくために、人、地域、地球に優しい企業として大栄環境グループの挑戦は続きます。

Daiei Inter Nature System

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DINS21

 大栄環境グループでは、廃棄物処理業務を人間生活・産業・自然の間にあるものと位置づけることによって、廃棄物を再生加工したあと、再び、人間生活・産業・自然に循環させることと考えています。

 そのため、「Daiei Inter Nature System」という人間生活と産業、さらに自然とが共生できる自然にやさしいリサイクルシステム「DINS21」を掲げ、グループ一体となった取組で資源循環型社会の構築を目指します。

大栄環境の信頼力 ~地域の方々の安心と安全を約束する最終処分場運営~

 全国的に最終処分場の不足が社会問題となる中、大阪府和泉市、兵庫県三木市、三重県伊賀市の計3箇所に国内トップクラスの埋立容量を誇る管理型最終処分場を保有していることが大栄環境グループの強みです。その規模は、許可手続き中の処分場も含めて、総埋立容量17,135千㎥を誇ります。土砂系不燃物など再生不可能な廃棄物やリサイクル過程で発生する残渣物を適正に処分しています。処分場の運営において、グループとして重視しているのが、周辺環境に影響を及ぼさないように管理を徹底することです。例えば、高度な水処理施設の運営や周辺の地下水の水質測定など、創業以来、徹底した管理を継続してきました。先代から続くこうした努力や地域住民との地道な対話の積み重ねにより、地域の皆様の信頼と理解のもと、最後まで誠意と責任をもって最終処分場の運営にあたっています。ヒアリングを通じて、廃棄物処理業は、自分たちの思いだけでできるものではなく、地域の方々の理解や協力が不可欠だというグループの強い思いを感じました。

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三木管理型最終処分場
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三重管理型最終処分場
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建設中の御坊管理型最終処分場

災害廃棄物処理によって、非常時における社会からの要請に応える使命

 1995年、阪神・淡路大震災によって大量に発生した災害廃棄物の処理に、大栄環境グループは携わりました。そのときの経験を活かし、大規模災害が起こった際には、大栄環境の誇る機動力と受け入れ能力を駆使し、災害廃棄物の処理・リサイクルに尽力してきました。最近では、2011年9月に西日本を襲った台風12号によって発生した大量の災害廃棄物に対し、約2ヶ月でほぼ処理を完了。その後の継続対応も含め、約5万トンの処理を行いました。

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災害廃棄物の処理現場

 「災害時には、使命として社会に役立つ活動をしなければならない」。そのような精神に基づく活動が、地域及び行政の信頼獲得に繋がりました。

 「廃棄物ゼロ社会の実現」、「業界全体のイメージ改善」は、創業者である下地会長、金子社長の強い思いです。ヒアリングにご協力頂きましたグループ本部 総務部 大塚健護課長のお話からも、先代から続く会社の精神を受け継がれていることが実感できました。大塚課長自身も、大栄環境グループがイオングループと連携して進める「食品リサイクルループ(※)」の取組等を地域の子供たちに紹介する「三木環境フェスティバル」の企画を担当されるなど、環境教育への熱い思いがあります。

 

※食品リサイクルループ
イオングループの店舗などから排出される食物残渣で堆肥を製造し、イオン農場で使用。そこで収穫された野菜がふたたび店頭へ。廃棄物の新しい循環システムです。

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約300人の子供たちの笑顔が
絶えないイベントになりました。
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手づくりの資料や映像を用意して、
楽しく説明する社員

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お昼はみんな大好きなカレー。
「今日は残さず食べたよ」という子供も。
写真:以下に解説
ジャガイモ堀り体験を楽しみながら、
リサイクルと野菜の関係、
食べ物の大切さを学んでいただきました。

小型家電リサイクル法に基づく再資源化事業計画の事業者認定を取得

 大栄環境グループとして、2013年6月に大栄環境株式会社が、2014年2月には三重中央開発株式会社が小型家電リサイクル法に基づく再資源化事業計画の事業者認定を取得しました。今後、認定を受けた地域において、使用済み小型家電から、銅、アルミをはじめ、レアメタルを含む有用金属等の回収、資源確保への貢献等が期待されます。

生産性向上設備投資促進税制の利用について

 大栄環境グループとして、生産性向上設備投資促進税制を複数活用されています。地域にとって重要な役割である社会インフラを担う同グループの今後一層のご活躍が期待されます。

掲載関連情報

企業名
大栄環境グループ外部リンク 新しいウィンドウで開きます
所在地
神戸市東灘区向洋町東二丁目2番4号(グループ本部)
電話番号
078-857-6600

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このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 総務企画部 企画課
電話:06-6966-6003

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