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分かる!! 採択に近づく補助金等申請書の書き方ポイント!
~初めての申請書作成で、どうやって書類を書くか悩んでいるあなたへ~
担当課室:広報・情報システム室

最終更新日:平成28年3月9日

写真:以下に解説

 27年度補正予算・28年度本予算の補助金等事業の公募が始まる時期となりました。多くの補助金等メニューがある中、今回初めて補助金等を申請される方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、初めて補助金等申請書を作成される方向けに、採択に近づく申請書の書き方のポイントを解説します。

最初に、趣旨・目的をチェック!

写真:以下に解説

 最初にチェックすべきは、公募要領の最初に書いてある趣旨・目的です。いくら内容が素晴らしい申請書でも、技術開発や設備投資が趣旨・目的の補助金等に、販路開拓の内容で申請しても採択されません。ご自身がこれから補助金等を活用して行いたい事業と、補助金等の趣旨・目的が合っているかどうかを最初に確認して下さい。

審査項目をチェック!

 補助金等申請書は審査員が審査しますが、どのような申請書に高い点数がつくと思われますか?審査員は審査項目(評価基準)に沿って審査をするため、審査項目をもれなく押さえた申請書を作成することがポイントです。

 詳しくは個々の補助金等の公募要領に書かれた審査項目を確認して申請書を記入いただく形となりますが、多くの補助金等の審査で共通している部分を以下にまとめました。

課題は何か?

 補助金等申請が初めての方は、例えば設備投資の補助金等であれば「この設備を導入する」、研究開発の補助金等であれば「この開発を行う」、販路開拓の補助金等であれば「この展示会に出展する」など、具体的に何をするかだけ記入すれば良いと思われるかもしれません。

 しかし、「なぜこの設備が必要なのか」「なぜその技術開発を行う必要があるか」「なぜこの展示会に出展する必要があるか」、つまり、どんな課題を解決するために今回の事業に取り組むかといった「現在自社では対応できていない課題」について明確に記入することがポイントです。

何をどこまで、どうやってやるか?

 補助金等を使って、「何をどこまでどうやってやるか」について、具体的な目標、取組方法をできるだけ数字を交えて記入することが必要です。

 「何をどこまで」は、できるだけ数字で示すことを心がけて下さい。例えば、単に「技術開発で高品質なものができる」と書くのではなく、「これまで精度±0.5だったものが±0.3になり品質が上がる」など、具体的に数字を交えて記入する方が審査員に伝わります。

数字を交えた申請書の書き方イメージ
改善前(抽象的) 改善後(具体的)
● 高品質 ● 精度±0.5だったものが±0.3になり品質が上がる
● 効率が上がる
5時間の作業が、3時間でできるようになる
5工程かかっていたのが3工程に減る
● コストダウンできる
● コストが20%削減できる

 「どうやってやるか」については、開発プロセスをそれぞれの工程に分解し、誰がどんな技術やどんな方法を駆使してどのように進めていくか体制も含めて具体的に記入して下さい。例えば、下のような表を申請書にはめ込むのも一案です。

ビフォー・アフターの図表イメージ
現状(ビフォー) 目標数値(アフター) 達成するための手法など
何を(課題) どこまで どうやって

他社との違いは何か?強みは生かせているか?

 例えば設備を購入する場合、自社の得意分野や技術力、強みをしっかり書き込むことが重要です。そうすることで、自社の強みと今回導入する設備がベストな組み合わせであることや、シナジー効果が期待できることが説明できます。そして、全く同じ設備を同業他社が買っても、そう簡単には他社からマネをされない製品やサービスづくりができるといったこと、つまり、差別優位性について説明することができます。

市場を見ているか?事業として続くか?

 例えば、技術開発補助金等申請において、「高い技術力でより良い製品・サービスを提供する」という書きぶりだけでは不十分です。なぜなら、その製品・サービスが社会から求められているか、売れる・儲かるものかが伝わらないからです。具体的に誰がターゲットでどんな市場ニーズに応えるために今回の事業を行うのか説明が必要です。

 市場については、市場における自社のシェアといったマクロの視点を記入するのがベストですが、難しいようであれば、これまでA社の仕入れ全体の30%を申請企業が納品していたが、今回の事業でA社や新たなB社のニーズを満たした製品作りができるようになるため、A社の必要量の50%を供給できるようになり、また、引き合いのあるC社との取引にもつながるといった身近なニーズを取り入れるのも一案です。

見やすいか?

 補助金等申請書はビジュアル面も意識しながら作成すると、分かりやすい申請書となります。イメージ図、写真、ビフォーアフター比較図表、箇条書き、小見出し、下線・太字などを駆使して申請書を作成して下さい。採否を決める審査員は、申請企業のことを詳しく知っているとは限りませんし、申請企業の専門分野に明るい人とも限りません。したがって、専門家でない人が申請書を読んでも理解できるよう分かりやすく記入することを心がけて下さい。特に、技術者が技術開発の申請書を作成する場合、専門家以外には難解な文章になってしまうことがあるため、専門用語は語句解説等を挿入するのも良いと思います。

ストーリー性があれば、伝わる!!

 以上の点を踏まえて、例えば以下のようなストーリーで審査員に伝えることを意識しながら、申請書を作成されると良いと思います。

ストーリーのイメージ例

  1. 業界に○○という変化
  2. 伴って顧客ニーズが変化し、新たに○○が課題となっている
  3. 今までは自社の○○といった強みを活かして○○まで課題に対応してきたが、まだ○○の部分に課題が残っている(ビフォー)
  4. 補助事業の目標(アフター)
  5. 事業実施の具体的な方法(どうやってビフォーをアフターにつなげるのか、できるだけ数字を交えて記載)
  6. 効果(今後のスケジュール、地域への波及効果などを含む)

 以上のポイントを踏まえて、補助金等申請書を作成されることで、皆様の申請書が採択に少しでも近づく一助となれば幸いです。

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近畿経済産業局 総務企画部 総務課 広報・情報システム室
電話:06-6966-6009

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