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最終更新日:平成28年10月3日
ウォーターサーバーは、平成23年度以降、いつでも熱湯、冷水を利用でき、重たい水を配達してくれる利便性から急速に普及し、平成26年末には普及台数が約340万台となっています。
ウォーターサーバーは、内部に70℃~90℃の熱湯を蓄えているものが多く、乳幼児(※1)が蛇口(※2)を触っているときにチャイルドロック(※3)を解除するなどして出湯し、ウォーターサーバーの普及に伴い乳幼児のやけど事故が増加しています。
最近の事例としては、平成27年6月に、幼児(1歳)がウォーターサーバーの温水レバーを操作したところ、チャイルドロック機能が効かず、お湯が出て火傷を負う事故が発生し、平成28年9月に販売事業者から無償で対策品のチャイルドロックボタンを交換するリコール(※4)が行われていることを、経済産業省が発表しています。
株式会社ウォーターダイレクトが輸入し、プレミアムウォーター株式会社が販売したウォーターサーバーのリコールが行われます(部品交換)(METI/経済産業省)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」)によると、ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故の発生件数は、平成19年5月~平成25年12月までに全体で40件(40人)発生しています。
このことから、NITEでは、事故を未然に防ぐため、ウォーターサーバーを設置しているご家庭の保護者に対して注意喚起を行っています。
ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故の防止(NITE)
ウォーターサーバー本体内部には、常時、約70℃~90℃の熱湯が蓄えられており、ウォーターサーバー本体の転倒や不意に熱湯が流れ出るなどの現象によってやけど事故が発生するおそれがあります。
ウォーターサーバーは取扱説明書に従って正しく使うことで、事故を減らすことができますので、取扱説明書を十分に読んで正しく使用してください。
多くのウォーターサーバーは熱湯が利用できることから、乳幼児が不用意に熱湯が出る蛇口に触ったりすると、やけどを負うおそれがあります。
乳幼児は目に付くもの、手が届くもの、興味を引くものに直ぐに触りたくなる傾向があります。特に3歳以下の乳幼児がいる場合は、柵などを設けて、ウォーターサーバーに近寄れないように注意してください。
子どもは観察力が鋭く、大人や兄弟のまねをしたがります。定期的に熱湯が出る蛇口の安全確認をしてください。チャイルドロックが正常に動作するか、蛇口などに緩みやガタつきがないかなど、定期的に確認し、異常がある場合はコンセントを抜き、取扱説明書に記載されている問い合わせ先へ連絡してください。
(※1)0歳~6歳
(※2)ここでは、ウォーターサーバーの熱湯が出る温水用蛇口をいう。
(※3)ここでは、乳幼児によるウォーターサーバーの通水を困難とする機能をいう。
(※4)製品に某かの欠陥や不具合があり、安全上問題が生じる可能性があるもののほか、消費者が製品を安全に使用できるための予防的措置として、事業者が回収、修理等を行うものついて、消費者への注意喚起等を含め、情報提供を行うものをいう。
近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室
電話:06-6966-6098