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ガス・石油暖房機器の取扱にご注意ください。
11月は製品安全総点検月間です
担当課室:製品安全室

最終更新日:平成28年11月1日

これからの季節、多くの家庭で、ガス・石油暖房器具を使う機会が増えますが、例年、誤使用や不注意による事故が多く発生しています。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」)によると、ガス・石油暖房器具による事故の発生件数は、平成22年度から平成26年度までの5年間に合計547件となっています。

そのうち413件(75.5%)が火災を伴う事故であり、死亡や重傷等の重篤な人的被害(死亡64名、重傷32名、軽傷169名)に至る場合も多くなっています。

 事故の原因としては、誤使用や不注意によるものが最も多く、原因が判明している335件のうち157件(46.9%)を占めています。

 また、リコール対象製品の事故は、50件あり、このうち24件(48.0%)はリコール実施後に発生したものとなっています。

主な事故事例

  • 消火しないまま石油ストーブの給油を行い、カートリッジタンクのふたの締め方が不十分だったため、灯油が漏れて住宅を全焼する火災が発生し、1人が死亡した。
  • 石油ストーブの周囲で洗濯物を干していたところ、洗濯物が落下してストーブに接触し、発火して周囲を焼損した。
  • ガス温風暖房機のガス接続口に、機器専用のガスコードではなく、ガス用ゴム管を使用したため、接続部からガス漏れが生じて発火し、1人が軽傷を負った。
  • 変質灯油を使用したため、芯先端部付近にガム状の物質が堆積して、芯が膨らみ、降下できない状態になり消火不能になった。
  • 不良のカートリッジタンク(リコール対象製品)から灯油が漏れて住宅を全焼する火災が発生し、1人が死亡した。
カートリッジタンクのふたが外れて灯油が高温部にかかり発火

カートリッジタンクのふたが外れて灯油が高温部にかかり発火

(動画)給油タンク蓋の閉め忘れにより漏れた灯油がストーブの余熱で発火

指定されたガス接続具を使用せず、ガス用ゴム管を使用し、ガスが漏れて引火

指定されたガス接続具を使用せず、ガス用ゴム管を使用し、ガスが漏れて引火

(動画)専用ホースを使わずに接続したことによる火災

ガス・石油暖房機器による事故を防ぐためには、「石油暖房機器の給油時は必ず消火する」、「給油時にはカートリッジタンクのふたがしっかり締まっていることを確認する」、「ガス暖房機器には適切なガス接続具を用いて正しく接続する」、「周囲に可燃物(衣類、布団等)や、可燃性ガスを含むスプレー缶等を置かない」、「夏を越した灯油など、保管期間の長い灯油は変質していることがあるので使用しない」などの注意が必要です。

また、リコール対象製品による事故も発生していますので、お使いの製品がリコール対象となっていないかご確認ください。

NITE プレスリリース

ガス・石油暖房機器の誤使用による火災事故にご注意ください

灯油の保管と石油ストーブのしまい方について(事故防止)

リコール製品一覧の配付 燃焼機器

11月製品安全総点検月間に、メーカー、量販店等の業務機会を通じて、消費者の皆様に配付しています。

リコール製品一覧の配付

また、経済産業省では、11月を「製品安全総点検月間」とし、製品を安全に使用するための周知活動を実施しています。

今年度は、経済産業省、各経済産業局、NITEにおいて、製品安全に関する様々なイベント等を実施します。

さらに、民間企業と連携し、リコール対象製品の周知や、今回取り上げたガス・石油暖房機器製品の正しい使用方法など、消費者に対する情報発信を強化し、全国レベルで製品事故防止に向けた注意喚起を行っています。

製品安全総点検月間のプレスリリースはこちら

関連施策へのリンク

11月は製品安全総点検月間です

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室

電話:06-6966-6098

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