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IoT時代の新IT応用ビジネス先駆的事例 第4回
1.「シェアリングエコノミー」(対象:駐車場)のakippa株式会社
2.スマホ等を活用し「いきいきとした日常」を提供するいきいき(うつゼロ)プロジェクト(事務局:株式会社SRS技研)

担当課室:情報政策課

最終更新日:平成29年1月4日

昨今、IoT(Internet of Things)やビッグデータ等の新たなITによる産業の革新が重要テーマとなっています。このような中、近畿経済産業局ではIT分野における新ビジネスの創出等の促進を図ることを目的に関西におけるIoT等の先進的・革新的事業事例と、IT分野における知的財産戦略を「FRONTIERS2016 ~ IoT時代の新IT応用ビジネス先駆的事例と知的財産戦略 ~」として平成28年2月にとりまとめました。

E!KANSAIでは、このFRONTIERS2016に掲載した事例を、数回に分けて紹介しています。

今月号では、第4回としてakippa株式会社、いきいき(うつゼロ)プロジェクト(事務局:株式会社SRS技研)の事例を紹介します。

1.「シェアリングエコノミー」(対象:駐車場)の事例

空き駐車場の有効共同利用 akippa
akippa株式会社

駐車場を対象とした、シェアリングエコノミーのサービス事業を展開しているのが「akippa」です。

借主は、空いている月極駐車場や個人駐車場等をスマホやPCから予約・決済が可能で、これにより従来の駐車場とは違い、事前の駐車場確保が可能です。

本サービスにより、混雑箇所の駐車場不足の解消、駐車場を持たない店舗等へ配送する際の駐車場所の確保などが期待できます。

akippaの仕組み

akippaの仕組み

akippaのWebページ、アプリ

akippaのWebページ、アプリ

事業概要

  • 貸主から空いている月極駐車場や個人駐車場等を提供してもらい、それを仲介して貸し出すシェアリングビジネス。
  • 借主は、スマホやPCから、空いている駐車場の確認、予約・オンライン決済が可能で、現地に行く前に確実に駐車場を確保することが可能
  • 関東、関西の大型施設や駅周辺を中心にサービス展開を拡大中
  • トヨタ自動車株式会社が提供するスマートフォンアプリ『TCスマホナビ』にて、akippa駐車場の予約が可能となっており、ナビのセットと同時に現地駐車場の予約を実現
  • 現地に赴き遊休地を見つけてはオーナーと契約する地道な営業活動等により、約600件/月のペースで契約数を増加中
  • 駐車場シェア業界第1位、8300箇所の拠点数(2016年12月現在)

ニーズへの対応

  • 都市部の大型施設や駅周辺では時間貸し駐車場の確保が困難である一方、月極駐車場や個人駐車場は空いている傾向にあり、それら遊休地の活用により、現地の時間貸し駐車場不足を解消
  • 駐車場を持たない店舗へ配送する際、配送する車の駐車場所の確保が課題となっていたが、これをakippa駐車場の提供により解決

掲載関連情報

企業名
akippa株式会社
所在地
大阪府大阪市西区西本町1丁目2番1号 AXIS本町ビル9階
電話番号
06-4390-1600

2.スマホ等を活用し「いきいきとした日常」を提供する事例

いきいき支援・うつ予防アプリ開発 いきいき(うつゼロ)プロジェクト
事務局:株式会社 SRS技研

専門家のうつ病予防のノウハウをベースに、スマホ等を用いたアプリによる問診の結果と操作状況を分析・診断。診断結果は、アプリからユーザへアドバイス形式で告知され、うつ病の発症予防や症状改善に繋げます。さらに、この仕組みを活用し、生産意欲上昇やストレス軽減などに繋がる、より健康にいきいきとした生活を送るためのサービス提供を目指しています。これらにより、企業における従業員の健康管理への貢献、医療費の削減、QOLの改善・向上が期待できます。

いきいき(うつゼロ)プロジェクトの仕組み

いきいき(うつゼロ)プロジェクトの仕組み

事業概要

  • うつ病に関する判定技術の特許、問答のノウハウ等を有する大阪大学薬学部 関山教授と連携
  • 健康診断で実施される採血を利用するなど、血液検査により、ストレス過多(うつ予備軍)になっていないかなどををきいきうグ予防等、日常をいきいきと暮らしていくためのプログラム分析・診断
  • うつ予備軍からうつへの移行を防止(うつゼロ)。さらには、うつ予防のノウハウを活かした従業員の生産意欲上昇・ストレス軽減、高齢者の疾患予防など、より健康にいきいきとした生活を送るための支援システム、アプリを開発
  • システムは、アプリからユーザの問いかけへの返答やスマホ等の操作状況を取得し、E-GAO(データ分析、ソリューション提供等)システムへ送信。E-GAOにおいて、データ分析、適切なサービスの立案、提供するソリューションを決定し、アプリを通じてユーザへ提供。症状悪化のサインが出た時などには、カウンセリングサービスを提供するなどにより、ユーザをサポート。

ニーズへの対応

  • 企業において従業員のストレスチェックが求められているところ、それらに対応したBtoBでの事業化を志向
  • うつ予防、うつやストレスが原因の一つとなる認知症や生活習慣病等の予防、さらには、より健康にいきいきとした生活を送るための支援により、医療費の削減、QOLの改善・向上に期待

掲載関連情報

企業名
いきいき(うつゼロ)プロジェクト(事務局:株式会社SRS技研)
所在地
大阪市東住吉区山坂3丁目11番7号
E-mail
info@srstechlabo.com

関連施策へのリンク

FRONTIERS2016 ~ IoT時代の新IT応用ビジネス先駆的事例と知的財産戦略 ~

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このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 地域経済部情報政策課

電話:06-6966-6015

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