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ストーブ事故が多く発生しています
ストーブ事故は複数の被害者が発生します。
担当課室:製品安全室

最終更新日:平成29年2月1日

ストーブなど暖房機器を使う機会が増えてくる季節となりましたが、例年、誤使用や不注意によって、住宅を全焼したり、死亡に至ったりする事故が発生するため、今一度、正しい使用方法を確認し、事故を未然に防ぎましょう。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」)によると、ストーブによる製品事故は、平成23年度~平成27年度までの5年間に合計975件ありました。ストーブによる事故では、大きな火災を伴うことが多く、人的被害が発生した事故226件に対し被害者は316人にのぼっており、1件あたりの被害者数が1.4人と複数の被害者が出る傾向にあります。

特に、60歳代以上の高齢者においては、死亡・重傷事故の割合が大幅に増加し、死亡事故では、全体の約7割(全体85件中61件)を占めることにも注意が必要です。

また、年代が上がるにつれて、死亡者数も増加する傾向にあります。製品を利用する際に思わぬミスをして、事故が発生してしまうことがあります。高齢者ご本人や周りの方も含めて注意していただくことで、未然に防げる事故が多くあります。今一度、正しい使用方法を確認し、事故を未然に防ぎましょう。

NITE プレスリリース

ストーブによる住宅火災が毎年発生しています

冬の高齢者の製品事故防止について(注意喚起)

年代別 死亡・重傷者数(ストーブ)

年代別 死亡・重傷者数(ストーブ)

主な事故事例と注意事項

  •  使用者がカートリッジタンクを石油ストーブに戻す際、タンクのふたを十分にしめていなかったため灯油がこぼれ、その後拭き取りが不十分な状態で点火したことでこぼれた灯油に引火し、住宅1棟を全焼し、隣接する建物8棟を焼損して、1人が死亡、 1人が重傷を負った。
    (平成28年2月、大分県、70歳代男性・死亡、60歳代女性・重傷)
    給油する際は石油ストーブを必ず消火し、給油後は、カートリッジタンクのふたが確実に閉まっていること、灯油がタンクから漏れていないことを確認してください。
  • 石油ファンヒーターに誤ってガソリンを給油したため、大きな炎が上がって、住宅を全焼し、1人が死亡、1人が重傷を負った。
    (平成28年3月、北海道、60歳代男性・死亡、60歳代女性・重傷)
    ⇒⇒灯油と間違えてガソリンや混合油を誤給油しないでください。少量の混入であっても火災が生じるおそれがあります。灯油と間違えないように、ガソリンや混合油は消防法令に適した金属製のガソリン携行缶を使用してください。
(写真)カートリッジタンクのふたが外れて灯油が高温部にかかり発火

(写真)カートリッジタンクのふたが外れて灯油が高温部にかかり発火

(動画)給油タンク蓋の閉め忘れにより漏れた灯油がストーブの余熱で発火

関連施策へのリンク

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室

電話:06-6966-6098

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