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最終更新日:平成29年8月1日
中小企業への第四次産業革命(IoTの導入等)が喫緊の課題となる中、近畿経済産業局では、近畿地域の代表的な中小企業業種であるプラスチック製品製造業において、成形機から得られる成形条件情報等の共通化とIoT化により、効率的な生産管理、トレーサビリティ管理が可能となるベースの構築を進めてきました。
今回、これらの普及・推進の一環として、「スマートファクトリーJapan2017」に出展しました。
会場全体の様子
製造工場においてスマートファクトリーを実現する上で、欠かすことのできない「IoT」や「インダストリー4.0」を搭載した生産管理・システムを始め、製造設備・装置、その他生産工場に関する技術・製品を展示公開する場として、日刊工業新聞社が主催する一大イベントです。
今年は6月7日(水)~9日(金)の3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催され、87社の企業(団体)が出展し、同時開催の展示会を含め延べ40,072名の方が来場されました。
今回、当局は、このイベントに「特別企画」として、プラスチック業界が一丸となった初のIoT導入事業について講演し、同内容の出展を行いましたので、その様子をご紹介します。
講演する坂本製造産業課長の様子
イベントの初日に、昨年度より当局が取り組んでいるプラスチック業界へのIoT導入支援事業(以下、「本事業」。詳細については、【部素材産業支援事業へのIoT導入支援 】参照)について坂本製造産業課長が講演しました。会場には約70名の聴講者が集まり、熱心に聞き入っていました。
概要は、以下のとおりです。
プラスチック業界のIoT導入事業のイメージ図
出展ブースの様子
出展ブースでは、当局、ムラテック情報システム(株)及び西プラ協会との3者共同で出展しました。来訪者に対しては、本事業の取組内容や「Middleware」の詳細について、ブースに設置したPCやモニター、資料を活用し、丁寧に説明しました。
3日間で、成形機メーカーやプラスチック加工メーカーを含め131名が来訪されました。来訪者からは、「職場でIoT化を進めるように言われている。」、「講演を聞いてブースに来た。詳しく内容を聞かせてほしい。」等の声が聞かれ、本事業への関心の高さを実感しました。
完成した「Middleware」は、「全日本プラスチック製品工業連合会」を通じて、全国の会員向けに配付が始まっています。
また、西プラ協会では、同団体の訓練センター内に、「Middleware」を実装した成形機3台を設置し、IoTに関心がある企業が「Middleware」を導入したシステムを見学・体験できる環境を整えるなど、同業界におけるIoT化が進展するよう取り組むこととしています。
近畿経済産業局では、関連団体との連携を図りつつ、プラスチック業界への「Middleware」の普及及びIoT導入を加速化させるため、引き続き支援を行っていきます。
近畿経済産業局 産業部 製造産業課
電話:06-6966-6022