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クールジャパン商品のパリでの販路開拓手法 (3つのパターン)
Challenge Local Cool Japan inパリ
担当課室:コンテンツ産業支援室(クリエイティブ産業ユニット)

最終更新日:平成29年11月1日

来年、日仏友好160周年を迎えるフランスにおいては、日本文化の総合博覧会「Japan Expo」で毎年20万人を超える入場者を得るなど、従来から日本文化に対する受容性が高く、欧州市場において最も大きな規模でクールジャパン商品が展開されています。

この状況を踏まえ、欧州に市場参入を果たそうと日本の企業が多数、動き出しています。

そこで今回は、欧州市場に如何にして打って出るのか、中小企業が使い易いと思われる3つの事業を紹介します。

「Challenge Local Cool Japan inパリ」事業

まず始めに紹介したいのが、当局が実施している「Challenge Local Cool Japan inパリ」事業です。本事業は、欧州展開に意欲的な地域のクールジャパンを有する商品事業者を広く支援すべく、ジェトロや中小機構等の協力を得て、約2年前からスタートしました。

事業内容は、欧州市場での販路開拓に関心を寄せる事業者が、商品を1年間、パリにあるショールーム「maison wa(メゾン・ワ)」で試験的に展示・販売を行い、販路開拓の可能性を判断するというものです。展示費用は月3万円(税抜き)と低価格で、かつフランス語ができなくてもテストマーケティングが行えるため、人気のある事業となっています。

現在、maison waにおいては、全国から集まったクールジャパン商品40点の展示・販売を行っており、商品によっては既に百単位のオーダーを定期的に受けたり、量販店から商談を受けるなど、早くも成果が生まれている企業が見受けられます。

来年4月からの展示案件を、以下により募集します。本年12月初中旬頃には、参加企業の体験談を含めた説明会を開催する予定です。

対象商品

全国各地のクールジャパン商品(地域性・デザイン性が感じられ、伝統・文化・技術等を背景に有する商品)

募集方法、募集期間

募集要領及び参加申込書の詳細は、平成29年11月15日に当局HPに掲載します。募集期間は、平成29年11月15日(水)から平成30年1月10日(水)15時までです。

実施体制

Challenge Local Cool Japan inパリ事業の実施体制

Challenge Local Cool Japan inパリ事業の実施体制

出展者の主なメリット

  • パリ市内の好立地な実店舗に、低価格で自社商品を一定期間、常設展示・販売を行います。(事業参加費:1社3万円(税抜)/月+諸経費)
  • 現地日本人スタッフの言語面のサポートがあり、日本語のみで対応可能です。さらに、maison wa運営事業者が、商品輸出に関する税関手続、関税処理、定期便を活用した商品の混載輸送等を行うため、事務手続きや物流コスト軽減が図れます。
  • 実際に販売することによって、商品に対する消費者の率直な感想や嗜好等、販売のための情報把握ができます。

maison wa(メゾン・ワ)の概要

maison waは、クールジャパン商品を欧州展開するためのビジネス拠点としてパリの中心部に整備されたショールームです。事業運営にあたっては、クールジャパン機構の出資を受けています。

店には日本に関心を寄せるフランス人が数多く来店されます。

maison waのロケーション

maison waのロケーション

maison waの外観

maison waの外観

maison waの内観

maison waの内観

現在の出展商品(一例)

現在、maison waで展示している商品の一部

現在、maison waで展示している商品の一部

コロナプロジェクト

次に紹介するのは、大阪デザインセンターが実施する「コロナクリニック」事業です。

本事業の特徴は、ビジネス経験豊富なパリの専門家から、個別に自社商品に対するクリニックを実施しています。パリの著名なセレクトショップ「メルシー」の前ブランドプロデューサー ジャン・リュック・コロナ氏から、フランスマーケットの特徴、店舗での商品の見せ方、展示会活用方法等を直にお伺いするとともに、参加企業の商品にあった個別指導を受けることができます。参加した企業の満足度は高く、評価されている事業です。

(一財)大阪デザインセンター

Email:odc@osakadc.jp、TEL:06-6615-5571

コロナ氏によるクリニックの様子-1-

コロナ氏によるクリニックの様子-1-

コロナ氏によるクリニックの様子-2-

コロナ氏によるクリニックの様子-2-

メゾン・エ・オブジェ

最後は、毎年1月と9月にパリ(ノールヴィルパント見本市会場)で開催される「メゾン・エ・オブジェ」への出品です。

メゾン・エ・オブジェは、今年で23年目を迎える欧州最大級のデザイン・インテリア関連見本市で、そこで取り扱う商品分野は、インテリア製品のほか、キッチンウェア・テーブルウェア、ギフト雑貨、照明、建材・内装材など多岐にわたり、短期間でより多くのディストリビューターやバイヤーと交流を図ることが可能です。

本年1月に開催された見本市の実績では、世界各国から2,871社が出展し、8万5,825人(うち、50%が仏国外からの来場)が来場しています。日本から参加した企業の多くは、ディストリビューターやバイヤーを確保でき、実際に売買契約が結べたとのコメントがあるなど、その有用性は高く評価されています。

1月開催の見本市においては、ジェトロがジャパンブースを設置して出展支援を行っていますので、御関心がありましたら、以下にお問い合わせ下さい。

(2018年1月展については出展申込は締切られました)

日本貿易振興機構(ジェトロ)生活関連産業課

Email:cib1@jetro.go.jp、TEL:03-3582-5015

メゾン・エ・オブジェの様子-1-

メゾン・エ・オブジェの様子-1-

メゾン・エ・オブジェの様子-2-

メゾン・エ・オブジェの様子-2-

メゾン・エ・オブジェの様子-3-

メゾン・エ・オブジェの様子-3-

関連施策へのリンク

【Challenge Local Cool Japan in パリ】(近畿経済産業局)

【クールジャパン政策】(経済産業省)

【一般財団法人大阪デザインセンター】

【日本貿易振興機構(ジェトロ)】

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 コンテンツ産業支援室(クリエイティブ産業ユニット)

電話:06-6966-6053

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