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最終更新日:令和5年4月3日
近畿経済産業局では、毎年10月の3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進月間に、資源循環型社会の形成を目指して、リサイクルの現状を広く理解し適正なリサイクルに協力していただくため、 消費者や小売業者を対象に「家電リサイクルプラント見学会」を開催しています。
今年は、兵庫県電機商業組合主催の消費者懇談会と合同で開催し、兵庫県姫路市にある家電リサイクルプラントの株式会社アール・ビー・エヌを訪問しましたので、その様子をご紹介します。
リサイクル施設の見学では、まずテレビの解体ラインにおいて、液晶パネルやブラウン管、基板等が人の手作業により丁寧に取り外されているところを見学しました。取り外した後はそれぞれ選別して鉄やアルミ、ガラス等を回収しているとの説明がありました。次に、冷蔵庫や洗濯機、エアコン等の破砕・選別ラインを見学し、前処理工程として冷蔵庫とエアコンに含まれる冷媒フロンを適切に抜き取った上で、大型の破砕機や選別機と人の手選別を組み合わせて有用な金属を回収するとともに、廃プラスチックについては固形燃料化するなど、高いリサイクル率の達成と生産性向上に向けた取組が進んでいることを理解しました。
また、パソコンや携帯電話等個人情報を含む小型家電については、施錠された建物内で適切に保管し、専用の機械を使って確実にデータを消去した上で、小型家電に含まれる基板(金、銅含む。)、鉄、アルミ等の有用な金属が回収されていました。
リサイクル施設見学後は、株式会社アール・ビー・エヌの会議室で、兵庫県電機商業組合主催の消費者懇談会が開催されました。
はじめに、兵庫県電機商業組合の高畑理事長より組合の概要や様々な取組について紹介があり、当局からも「家電リサイクル法」や「小型家電リサイクル法」の概要について説明しました。他にも、近畿地方環境事務所から「TOKYO2020都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が紹介されるとともに、兵庫県等行政機関からもCO2削減やゴミの適正な処理、消費者相談の内容等の説明が行われました。
その後の意見交換・質疑応答では、参加者(消費者)から、「一般消費者向けにもっとプラント見学を実施してほしい」、「廃家電を引き取ってもらう時に誰に言えばいいのか分かりづらい」等のご意見をいただくなど、活発な意見交換が行われました。
見学会終了後のアンケートでは、「廃家電を適正にリサイクルすることは環境負荷の軽減や資源の有効利用から重要」、「適正なリサイクルを行うためには多くの手間と労力がかかっている」等のご意見をいただき、今回の「家電リサイクルプラント見学会」を通じて、正しくリサイクルすることの重要性を改めて認識していただきました。
これからも適正なリサイクルの推進、資源循環型社会の形成を目指して、関係団体・関係機関と協力しながら更なる啓発普及に取り組んでまいります。
「家電リサイクル法」 の詳細はこちらから
「小型家電リサイクル法」の詳細はこちらから
「TOKYO2020都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の詳細はこちらから
近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・資源循環経済課
電話:06-6966-6018