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最終更新日:平成30年3月1日
私たちが暮らす現代は、気候変動や生態系保全、自然災害、感染症、紛争といった地球規模の課題が国境を越えて経済・社会に重大な影響を及ぼす時代です。
こうした状況を踏まえ、2015年9月、国連において、国際社会全体が取り組む行動計画「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17のゴールと169のターゲットを掲げた「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が示されました。
我が国においても、2016年5月に内閣総理大臣を本部長とする「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置され、ビジョンや実施原則が策定されています。
SDGsは、関西の民間企業、市民団体・NGO/NPO、大学・研究機関、自治体・政府機関にとっても、将来の豊かな共生社会の創出や国際貢献のために重要な取組です。
また、関西の民間企業、市民団体、研究機関、自治体等は、SDGs達成に向けて有用な技術や経験を数多く有しており、更に、これらの技術・経験は、我が国のみならず途上国のSDGsの達成にも資するポテンシャルがあります。既に水・環境分野、医療分野、防災分野などで大きく貢献しているところです。
加えて、関西では、2025年大阪への万博誘致活動を行っており、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを掲げ、グローバルな課題への挑戦が打ち出されている、まさに今、関西の様々な分野のステークホルダーが協力・協働し、本格的にSDGsに取り組んでいく絶好の機会です。
こうした内外での気運の高まりを受け、2017年12月16日、関西の多様なステークホルダーの連携により、SDGsの達成につながる社会的価値を生み出す経済活動や持続的社会の構築に向けた活動を一層加速していくことを目指して、新たな交流の場となる「関西SDGsプラットフォーム」が全国に先駆け関西から立ち上がりました。
企業・経済団体はもとより、市民団体・NGO/NPO、大学・研究機関、地方自治体が幅広く参画する本プラットフォームは、近畿経済産業局と国際協力機構関西国際センター(JICA関西)、関西広域連合が共同事務局となり、関係機関と連携した各種イベントの実施、SDGsロゴの普及、Webサイトの設置、SNSでの情報発信、メディア向け発信等の活動を推進していく予定です。
「関西SDGsプラットフォーム」発足 と同時に、ビジネスの視点からSDGs推進を目指す分科会として「関西SDGs貢献ビジネスネットワーク」の組成が決定されました。
「関西SDGs貢献ビジネスネットワーク」は、近畿経済産業局が 主体となり、既に途上国の社会課題の解決と経済発展に貢献している先行事例のケーススタディなど、各種セミナー・ワークショップの開催や情報提供を通じ、参加者間でSDGs推進に関するノウハウの共有を図ります。様々な業種・業態の企業の皆様に参加頂く事で、議論を活発化し、多様な企業間連携の形成とイノベーティブな共同事業構想の創出を促進していきます。
SDGsの達成に向けて、民間企業は、革新と技術開発の推進者として、また経済成長と雇用の主動力として、極めて重要な役割を世界中から期待されています。一方、企業にとっても、SDGsへの取組は中長期的に企業価値を高め、グローバルにビジネスチャンスを拡大する可能性があります。
このような観点から、当局では、「関西SDGs貢献ビジネスネットワーク」の活動を中心に、関西におけるビジネス分野でのSDGs関連の取組を「関西SDGs貢献チャレンジ」として、当局及び関西SDGsプラットフォームのWEBサイトやSNS・メディア等を通じ国内外へ発信していきます。
来る3月22日には、大阪市内で「関西SDGs貢献ビジネスネットワーク」のキックオフ会合を開催します。関西が中小企業を含めた日本型SDGsモデルの創出と持続可能な経済社会の実現をリードするべく、関西財界キーマンからの基調コメントやテーマ別パネルディスカッション、参加者による交流会などのプログラムを予定しておりますので、皆様奮ってご参加下さい。
近畿経済産業局 通商部 国際課
電話:06-6966-6031