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近畿の電源地域で地域活性化の取組みを行う企業・団体をご紹介します
若狭和田ライフセービングクラブ【福井県高浜町】
担当課室:電力・ガス事業課

最終更新日:令和元年7月1日

高浜町若狭和田ビーチで活躍する「若狭和田ライフセービングクラブ」の取り組みをご紹介します

若狭和田海水浴場~高浜町~

アジアで初の国際環境認証「BLUE FLAG」を取得した人気のビーチで、抜群の透明度と遠浅の海、白く広い砂浜が特徴です(若狭和田ビーチは、2016年アジア初のBLUE FLAG※を取得)。海水浴開設期間中は、水難救助員やライフセーバーが常駐しており、安心安全なビーチです。また、景観も良く、日本の夕日百選にも選ばれています。

※BLUE FLAGとは、1985年、フランスで発祥したFEE(国際環境教育基金)が運用するプログラム。世界で最も歴史のある環境認証のひとつで、ビーチやマリーナが対象となっている。認定されるためには、水質、環境マネジメント、安全性・サービス、環境教育と情報の4分野33項目において認証基準を全て満たし、毎年審査に合格する必要がある。日本国内では、2016年4月に高浜町(若狭和田海岸)と神奈川県鎌倉市(由比ガ浜)が取得。日本初、アジア初の認定。2019年4月の認証で、上記2カ所に加え、千葉県山武市(本須賀海水浴場)、兵庫県神戸市(須磨海水浴場)が国内認証地となった。

若狭和田ビーチ

若狭和田ビーチ

ライフセービング活動とは

海やプールで命を落とす、あるいは行方不明になる方は年間1,300~1,400人に上ります。このような悲しい事故をなくすことがライフセーバーの活動です。ライフセーバーは水辺の事故を未然に防ぐことを目標に活動をしています。

海岸等の監視・救助活動のほか、水の安全に関する教育活動、ライフセーバーの技術向上のための競技会等、「水辺の事故ゼロ」を目指して全国各地で活動を行っています。また、ライフセービングは誰でも行える活動です。たとえ、泳げなくても、身体的にハンディキャップがあろうとも、社会奉仕と博愛の精神に基づき、人命救助のために活動すること、即ちそれがライフセービングです。

若狭和田ライフセービングクラブ

若狭和田ライフセービングクラブの細田代表、須藤さん、山本さんに話を聞きました。


2007年に細田代表が設立された若狭和田ライフセービングクラブは若狭和田ビーチを拠点に活動をし、メンバー数は現在約80名です。クラブの運営費はメンバーの会費、スポンサーのサポート、高浜町役場からの補助金で運営を行っています。活動は年中を通して行われ、夏は海水浴場のシーズンになるので、監視の活動を行います。海水浴場で危険なことを行っているお客様に対して声掛け(注意)し、事故を未然に防いでいます。オフシーズンになると、ライフセーバーは各自トレーニングを行ったり、研修や講習会で未来のライフセーバーを育てたり、次の夏に向けた活動をしています。

クラブ設立記念写真

クラブ設立記念写真

監視風景

監視風景

若狭和田ライフセービングクラブは「自らの命を守る方法」や「水辺の事故を防ぐ知識と技術」を学ぶ講習会を開催しています。

心肺蘇生、AEDを含む一次救命のための基礎的な知識と技能を身につけることを目的としたBasic Life Support講習会、水辺における活動やアクアスポーツ等の中で自らの安全を確保し、ライフセービングの最も基礎となる知識と技術を備えることを目的としたWater Safety講習会、自らの安全を確保し、水難事故に対して適切に対応できる基礎的な知識と技能を身につけることを目的としたベーシック・サーフ・ライフセーバー講習会の3つがあります。

講習会を通して、ライフセービングに興味をもってもらい、ライフセービングに関する知識を身につけ、未来のライフセーバーを育成していきたいと考えています。

ジュニア教育

ジュニア教育

また、ライフセーバーは日頃からトレーニングを欠かさず、救助に必要な技術を磨いています。そしてその成果を競い合うことで、より救助技術を高めていこうと開催されているのがライフセービング競技です。

競技種目は世界連盟が認める種目として、「オーシャンマン(ウーマン)」、「ビーチフラッグス」等のオーシャン・ビーチ競技の合計16種目、「50mマネキンキャリー」等のプール競技10種目とシュミレーテッド・エマジェンシー・レスポンス競技(SERC)があり、ワールドゲームズの正式種目にもなっています。また、2年毎に世界選手権が開催されています。

国内では、全日本選手権、全日本プール選手権、全日本学生選手権、全日本種目別選手権の4つの公式競技会をはじめとする、年間約10以上の競技会が開催されています。競技会は5月から10月に実施される予定です。

若狭和田ライフセービングクラブには、元日本代表の南部(旧姓:山本)選手が所属しています。日本代表は引退されたのですが、選手として大会には参加します。また、 若狭和田ライフセービングクラブのインストラクター活動に力を入れ、未来の選手の育成を行っています。


その他にも、若狭和田海水浴場は2021年に開催されるワールドマスターズゲームズ2021関西の開催場所にもなっているため、若狭和田ライフセービングクラブはサポートとして日頃から動いています。

若狭和田ライフセービングクラブは「安心で安全な海を提供する」、「海を楽しむ」ことを目標に活動を行っています。興味のある方は若狭和田海水浴場まで足を運んでみてください。

若狭和田ライフセービングクラブ集合写真

若狭和田ライフセービングクラブ集合写真

ワールドマスターズゲームズ2021関西

ワールドマスターズゲームズとは、国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が4年ごとに主宰する概ね30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会です。オリンピックの翌年に開催され、第1回は1985年にトロントで開催され、直近では2017年に第9回大会がニュージーランド・オークランドで開催されました。そして、次回2021年5月には、アジアで初めて日本で開催されることが決定しています。第10回の記念大会、その舞台は関西です。


全35競技59種目の1つであるライフセービング種目は、昨年8月IMGAの承認を経て、ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会により、福井県高浜町若狭和田ビーチを競技会場として実施されることが決定しました。そして同年11月のアデレード世界大会にて開催された国際ライフセービング連盟の理事会においても、正式に承認されました。

今後の展望

ワールドマスターズゲームズ2021関西に向けて着実に準備を進めるとともに、今後の若狭和田ビーチの来訪者数を増やしていきたいと思っています。

今後も若狭和田ライフセービングクラブは、ビーチに遊びに来てくれる観光客が安全に海を楽しめるように、ライフセービング活動を行っていきます。

高浜町役場からの推薦コメント

高浜町の海水浴場は、京都からの臨海学校や著名人の避暑地として始まりその後大衆化し高浜町の観光のメインとなりました。現在は、SUP(スタンドアップ・パドルの略称。サーフボードのようなものに乗って、ボードの上に立ち、パドルで漕ぐもの。)や海ヨガなど夏以外でも体験メニューを充実させることで、今までと違った海辺の過ごし方を提案し新たな誘客に努めています。若狭和田ライフセービングクラブの皆さんは、全員が前向きでアグレッシブ、そして「和田の海が大好き」な本当に純粋な方々です。人と人の繋がりを大事にすることで年々会員も増え活動も活発化、地域からの信頼感も高いです。今後もさらなる活躍に期待しています。

関連施策へのリンク

若狭和田ライフセービングクラブ

近畿電源地域チャンネル

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 電力・ガス事業課

住所:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44

電話番号:06-6966-6046

FAX番号:06-6966-6091

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