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知っておきたい災害時の燃料供給(ガソリンスタンド(SS)の役割)
日頃から災害情報を確認しておこう
担当課室:資源・燃料課

最終更新日:令和元年9月2日

多発する自然災害

近年、東日本大震災、熊本地震、北陸豪雪、西日本豪雨、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震などの自然災害が多発しています。また、今後30年間に高い確率で、南海・東南海地震が発生するといわれています。

ガソリンスタンドの役割

国民の日常生活、企業の経済活動に欠かせない燃料であるガソリン、軽油や灯油は、自動車・トラック、暖房用等の燃料であり、これらを供給するのが、ガソリンスタンド(サービスステーション(SS、以下「SS」と表示))です。

自然災害が多発している昨今ですが、災害時には地域の防災拠点としても重要な役割を担っています。

経済産業省が2014年に策定した「エネルギー基本計画」で、「SSはエネルギー供給の最後の砦として供給網の一層の強靭化を図ること。」としています。


最後の砦として重要な役割を担っているSSですが、今回は、自然災害発生に備えるSSの役割について紹介いたします。

経済産業省では、東日本大震災の経験を踏まえて、「中核SS・小口燃料配送拠点」の設置、更に熊本地震発生後は「住民拠点SS」の整備を進めています。

災害時にSSが果たす役割は、大きく分けて2つあります。

1.「中核SS小口燃料配送拠点」について

平成23年3月の東日本大震災の教訓を踏まえ、災害時に警察、消防などの緊急車両への優先給油を継続するため、自家発電機や大型タンクを備えた「中核SS・小口燃料配送拠点」を全国に約2,000カ所整備しています。

(近畿では中核SS:189カ所、小口燃料配送拠点:63カ所)

「中核SS」災害時 緊急通行車両への優先給油を継続

「中核SS」災害時 緊急通行車両への優先給油を継続


「小口燃料配送拠点」災害時 拠点病院や避難所等への燃料供給

小口燃料配送拠点から小型タンクローリーで避難所等へ給油。

「小口燃料配送拠点」災害時 拠点病院や避難所等への燃料供給

2.「住民拠点SS」について

平成28年4月の熊本地震において、自家発電気を配備したSSが震災による停電発生後も燃料供給を継続し、被災地の復興・復旧を支えました。このように、災害時における燃料供給拠点としてのSSの役割が再認識されたことを踏まえ、自家発電機を備え、災害時における地域住民の燃料供給拠点となる「住民拠点SS」の整備を進めています。

「住民拠点SS」は、現在全国で約3,500ヵ所、近畿2府5県で408ヵ所設置されており、今後、全国で8,000ヵ所整備する方針です。

参考

  • 資源エネルギー庁HP【住民拠点SS一覧】
  • 近畿経済産業局HP【近畿地域の住民拠点SS一覧】
  • 経済産業省HPトップページ【災害発生時の最新情報】(災害発生時には表示されます)

*URLは、巻末に記載しています。拠点の一覧や、災害が起こった時に最新情報を得ることが出来ます。

住民拠点SS訪問!

今回、株式会社光陽 ニュー平野SS(※)の取締役会長の大森 勝美様とマネージャーの宮崎 貴志様にお話を伺いました。

※ニュー平野SSは、大阪市平野区に所在する住民拠点SS

インタビュー内容

当社の理念は、創業以来一貫して、第一に常に社員の「働きがい」と「幸せ」を考える人間尊重の心。第二に仕入先や得意先を大切にする心。第三に地域社会の恩恵に奉仕貢献する心。この三つの心を大切にして日々精進させていただいております。

自家発電機

自家発電機

住民拠点SSとなったきっかけは、頻繁に発生する災害を見て、改めてSSが災害時に重要な役割を持つことや、災害発生時には、近隣の住民が燃料を求めて当所に頼って来られた時、停電していても自家発電機を稼働して燃料供給に対応する必要があることを痛感したからです。

大阪北部地震の際には、多くの近隣住民がニュー平野SSに給油のために訪れて行列ができましたが、給油時にフルサービスによる説明を行い、全てのお客様に安心して給油を行えたため、大きな混乱は発生せず燃料供給の役割を果たせました。当社の理念である「地域社会の恩恵に奉仕貢献する心」が少しでも役に立てたのではないかと思っています。

ニュー平野SSはフルサービスです。常にお客様と顔の見える立場でサービスの提供と燃料を供給しています。災害時こそ、お客様と顔の見える立場で接していきたいと思います。

株式会社光陽 ニュー平野SSにてマネージャー 宮崎 貴志 様

株式会社光陽 ニュー平野SSにて
マネージャー 宮崎 貴志 様

訪問して感じたことは、株式会社光陽 ニュー平野SSの経営は、顧客とのコミュニケーションが希薄になったと言われる時代であっても、地域社会の恩恵に奉仕貢献する心を持って顧客と接することで、地域の顧客の支持を得て、安定した経営を営んでいると感じました。

防災訓練実施

多発する災害に対応するため、昨年は、大規模な防災訓練である「近畿地方整備局・堺市合同総合防災訓練」に近畿経済産業局も連携参加し、訓練の中で堺市からの支援要請を受け、堺市の災害対応緊急車両へ、小口燃料配送拠点として指定した大阪府石油商業組合員の小型タンクローリー車で給油訓練を行い、中核SSの役割を再確認しました。

青空給油所を設置緊急車両への模擬給油

青空給油所を設置
緊急車両への模擬給油

日頃から災害情報を確認しておきましょう

国民の日常生活、企業の経済活動に欠かせない燃料供給先であるSSは、災害に備えて住民拠点SSなど、体制を整えています。

国は、災害時情報収集システムにより、迅速にSSの被害状況や営業状況、どれだけ供給の余力があるか等の住民拠点SSの情報を取りまとめ、経済産業省のホームページに公表します。

災害時、みなさまは、どこにこのような情報があるのかを知っておかれると混乱を少しでも回避することができます。

日頃から災害情報を確認しておくことは、混乱を防ぎ、生活を守ることに繋がる重要な防災なのです。

掲載関連情報

企業名
株式会社光陽
所在地
〒547-0034 大阪府大阪市平野区背戸口4-5-22
電話番号
06-6704-0820

関連施策へのリンク

資源エネルギー庁HP【住民拠点サービスステーション一覧】

近畿経済産業局HP【近畿地域の住民拠点サービスステーション一覧】

経済産業省HPトップページ【災害発生時の最新情報】(災害発生時には表示されます)

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 資源・燃料課

電話:06-6966-6044

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