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最終更新日:令和2年3月2日
企業の製品安全対策意識の向上と製品安全に係る事業活動を応援するため、近畿地域(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)で、経済産業省の「製品安全対策優良企業表彰 (※)」を受賞された企業を紹介しています。
今回は第12回表彰(2018年度)において、「中小企業 製造事業者・輸入事業者部門 優良賞」を受賞された株式会社幸和製作所の取組を紹介します。
株式会社幸和製作所は、福祉介護用品全般の製造および販売を行っておられ、以下の取組が高い評価を受け、優良賞を受賞されました。
(※)製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)
経済産業省が実施する製品安全の取組に対して特に積極的な活動を行っている民間企業を表彰することで、事業活動や消費生活において製品安全が重要であるとする「製品安全文化」を定着させることを目的として、2007年度より実施している制度です。
審査にあたっては「安全な製品を製造・輸入(仕入・販売)するための取組」、「製品を安全に使用してもらうための取組」、「出荷後に安全上の問題が判明した際の取組」、「出荷後に安全上の問題が判明した際の取組」、「製品安全文化構築への取組」の4つの視点で評価が行われています。
2018年度製品安全対策優良企業表彰受賞式
(右側が、株式会社幸和製作所 品質保証室長 柴田 久志 氏)
製品安全対策優良企業のみ
使用できるロゴマーク
社内で規定した開発プロセス表に基づき、商品企画から量産開始までの各段階において、確認すべき項目と方法を明確に規定し、経営層の責任によりそれを承認した記録を保存する仕組みとなっています。開発プロセスを通じて、5回のデザインレビューを実施するとともに、設定すべき目標値、確認すべきこと、決定すべきこと、関係部署を明確に定めることで、安全面の確認漏れが発生しない仕組みを構築しています。
安全性の評価結果と株式会社幸和製作所の対応
製造を委託する製造工場の運用体制に併せて、確実に品質確保ができる体制を、製造工場とともに構築しています。また、品質管理の工程図も製造工場と協力して作成し、工場を訪問して作業方法や検査方法について定期的な確認と指導を実施しています。
品質確保の取り組み<準備~受入>
生産現場での指導の様子
製造ラインでの確認の様子
製品の不具合・事故情報については、お客様センターや修理依頼からの連絡、レンタル事業所や量販店からの連絡、営業部門からの報告等、複数のルートで入ってくる情報を品質保証部で集約しています。事故発生が報告された場合には、非重大事故であっても、速やかに社長・全役員を含む製品事故対策委員会を開催し、不具合に対する対応フローに従い対応を進めています。
安全上の問題判明時の対応<事前準備~対策>
リコール情報の伝達手段<顧客への連絡・ホームページの掲載>
当社は、企業理念にもありますように、『私たちは、明日の笑顔のためすべての人に「愛と勇気と感動」を与えます。私たちは、使う人が幸せを感じる、また心が豊かになる製品創りを目指します。』の企業理念のもと社員一丸となり、ご利用者様のために何ができるか考え、安心・安全な製品創りを目指しております。
また今回製品安全対策優良企業表彰にて「中小企業 製造事業者・輸入事業者部門 優良賞」の受賞を機に、製品安全対策優良企業として更にお客様へ安心と安全を届ける企業になるように努めてまいります。
近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室
電話:06-6966-6098