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第13回製品安全対策優良企業のご紹介(第1回)
山本光学株式会社
「中小企業 製造事業者・輸入事業者部門 経済産業大臣賞」を受賞
担当課室:製品安全室

最終更新日:令和2年7月1日

企業の製品安全対策意識の向上と製品安全に係る事業活動を応援するため、近畿地域(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)で、経済産業省の「製品安全対策優良企業表彰 (※)」を受賞された企業を紹介しています。

今回は第13回表彰(2019年度)において、「中小企業 製造事業者・輸入事業者部門 経済産業大臣賞」を受賞された山本光学株式会社の取組を紹介します。

(※)製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)

経済産業省が実施する製品安全の取組に対して特に積極的な活動を行っている民間企業を表彰することで、事業活動や消費生活において製品安全が重要であるとする「製品安全文化」を定着させることを目的として、2007年度より実施している制度です。

審査にあたっては「安全な製品を製造・輸入(仕入・販売)するための取組」、「製品を安全に使用してもらうための取組」、「出荷後に安全上の問題が判明した際の取組」、「製品安全文化構築への取組」の4つの視点で評価が行われています。

また、「特別賞」は、「製品の安全を確保・支援するための取組」、「製品安全文化構築への取組」の2つの視点から評価が行われています。

2019年度製品安全対策優良企業表彰受賞式(右側が、山本光学株式会社 代表取締役社長 山本 直之 氏)

2019年度製品安全対策優良企業表彰受賞式
(右側が、山本光学株式会社 代表取締役社長 山本 直之 氏)

製品安全対策優良企業のみ使用できるロゴマーク

製品安全対策優良企業のみ
使用できるロゴマーク

優れた取組紹介

独自の試験方法、試験機の開発による製品の安全の確保

眼球、顔面への危害予防の観点から公的基準より厳しい自社基準を設けるとともに、使用状況や環境等を考慮した独自の試験方法と試験機を生み出し、より安全な製品の開発を実現している。また、これまでに蓄積した膨大な人頭データや使用者からの声や過去の不具合情報等の情報を活用し、使用者の身体的特徴の変化(近年の小顔化の傾向)を正確にとらえながら製品開発・設計に反映している。

衝突試験装置

衝突試験装置

衝突試験画像

衝突試験画像

頭部3Dデータ

頭部3Dデータ

プロアスリート用製品で培った製品安全に関わる技術を一般消費者用製品へ展開

プロアスリート用製品では、過酷な使用環境下での現地テストや試作品レベルでの着用テスト、使用者への詳細なヒアリングを重ねて開発を行っている。このようなハードな環境下で使用されるプロアスリート用の製品開発で培った製品安全に関わる技術を、一般消費者用製品にも活かしている。

陸上選手ヒアリング

陸上選手ヒアリング

社員による現地雪上テスト

社員による現地雪上テスト

お客様へのヒアリング風景

お客様へのヒアリング風景

製品の安全とデザインの両立を根底にした製品安全文化の醸成

取り扱う製品は顔に着ける物であり、そのデザイン性が重視される中で、安全性と両立させていくことに価値を見出し、それを社内のみならず、使用者等にも啓発し、社内外の関係者を巻き込みながら製品安全文化の構築に力を注いでいる。また、ISO やJIS等の関連規格の改定作業に参画し、業界団体を通じた製品安全基準の策定への協力を積極的に行っている。

ゴールボール用アイシェード

ゴールボール用アイシェード

ISO関連の国内委員会及び国際会議への参加実績

ISO関連の国内委員会及び国際会議への参加実績

山本光学株式会社 様からのコメント

弊社は「眼を護る」という基本精神のもと製品開発及び改良改善に日々取り組んでおります。2017年度に初めて応募し、技術総括・保安審議官賞に輝きました。また審査員の方々から頂きましたご講評より、お客様の製品に対するご理解及び必要性の向上が製品主体の基本姿勢以上に重要であるとのアドバイスを受け、より安全という言葉の重さを改めて学ばせて頂きました。たとえ高性能な製品を開発しても、着用していただけなければ役目が果たせず事故を防ぐことが不可能となり安全を唱えることができません。この考えのもと弊社は「安全とデザインの両立」を根底にお客様や業界の方々と共に更なる向上を目指し努力してまいりました。この結果がこのたび評価されたものと感謝いたします。今後も「装着したい快適な製品造り」をキーワードとして、お客様の安全と健康をサポートしてまいります。

消費者の皆さまへ

弊社は行動指針である「ユーザーファースト」のもと現場主義を掲げ、一般消費者の方からトップアスリートまでご意見を伺い、細部に至るまで繰り返し評価を行い、且つ環境からの影響も考慮し、安全、安心な製品の提供を最優先とし社会に貢献できるよう努力して参ります。

山本光学株式会社の概要

山本光学株式会社
本社所在地
大阪府東大阪市長堂3-25-8
創業
1911年
資本金
230,886千円
代表者
代表取締役社長 山本 直之
従業員数
社員 260名(2019年7月末現在)
事業内容
産業安全用保護具・スポーツ用各種アイウエア・眼鏡・光学機器等の製造販売

関連施策へのリンク

経済産業省製品安全対策優良企業表彰(経済産業省ウェブサイト)

「第13回製品安全対策優良企業表彰」受賞企業が決定しました(経済産業省ウェブサイト)

山本光学株式会社

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室

電話:06-6966-6098

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