トップページ > 広報誌・E!KANSAI > 11・12月号 企業・地域の取組紹介
最終更新日:令和2年11月2日
企業の製品安全対策意識の向上と製品安全に係る事業活動を応援するため、近畿地域(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)で、経済産業省の「製品安全対策優良企業表彰 (※)」を受賞された企業を紹介しています。
今回は第13回表彰(2019年度)において、「企業部門 特別賞(審査委員会賞)」を受賞された株式会社榎本金属製作所の取組を紹介します。
(※)製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)
経済産業省が実施する製品安全の取組に対して特に積極的な活動を行っている民間企業を表彰することで、事業活動や消費生活において製品安全が重要であるとする「製品安全文化」を定着させることを目的として、2007年度より実施している制度です。
審査にあたっては「安全な製品を製造・輸入(仕入・販売)するための取組」、「製品を安全に使用してもらうための取組」、「出荷後に安全上の問題が判明した際の取組」、「製品安全文化構築への取組」の4つの視点で評価が行われています。
また、「特別賞」は、「製品の安全を確保・支援するための取組」、「製品安全文化構築への取組」の2つの視点から評価が行われています。
2019年度製品安全対策優良企業表彰受賞式
(右側が、株式会社榎本金属製作所 代表取締役社長 榎本 仁 氏)
製品安全対策優良企業のみ
使用できるロゴマーク
「ツルツル端面処理加工技術」を活用し、炊飯器やガス機器の部品のバリをプレス加工だけで取り除き、手入れの際の手切れ事故、ハーネス損傷による事故防止に寄与している。 また、完成品メーカーに対して、メーカーから示された設計・仕様に対して、自社の製品安全の視点でのノウハウ・経験に基づく形状提案による製品事故・不具合の未然防止を実現している。
日常のビジネスの中の設計、製造、営業等のすべての局面、全従業員において、製品安全の視点が常態的に取り入れられて活動しているとともに、顧客企業への提案等を通した製品安全の普及など製品安全文化構築に大きく貢献している。
人材育成に向けて、スキルマップ表、年間の教育計画の立案・実行、品質パトロール、感覚的な部分で形式知化できない部分についての暗黙知の伝承を組み合わせながら行っている。
榎本金属製作所は、金属プレス加工メーカーとして、企業活動を行っております。製品安全に関しての活動は、「ツルツル端面処理加工技術」「行為保証をキーとした品質活動」「品質設計提案」を軸とし活動を行っております。 本顕彰事業で、弊社全従業員が行っている各活動が、どれだけ社会的価値のある事を行っているかを認識し、そのことにより、会社全体のスパイラルアップを図るためになると思い、応募しました。 この度、その活動を評価して頂き、受賞に至ったことを非常に嬉しく思います。今後も、製品安全対策優良企業として、全社一丸となって製品安全活動に取組んでまいります。
弊社では、メーカー様との新製品の開発打合せ時に、各部品の目的用途をお聞し、社内の「初期流動会議」にて全社展開し、品質活動を行っております。特に「洗い物をした後の、ふやけた手を切らないプレス部品」を作る事を念頭にモノづくりを行っています。
近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室
電話:06-6966-6098