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最終更新日:令和2年11月2日
「自分には関係ない」「何だか難しそう」と思われがちな知財ですが、ブランドやデザイン、技術やノウハウなど、ビジネスを支える多くのものごとは、実は知財です。 『知財のミカタ 巡回特許庁』とは、多くの人や企業の知財に対する関心を高め、知財をより身近なものに感じてもらうことを目的に平成27年度から全国で開催しているイベントです。 今年度も9月8日(火)に大阪市内で開催し、約260名の方にご来場いただきました。
今回の目玉となる基調講演では、昨年ノーベル化学賞を受賞された旭化成株式会社名誉フェローの吉野 彰氏をお招きし、『リチウムイオン電池が拓く未来社会』をテーマに講演いただきました。
ご講演の中で吉野氏は、自らの研究生活を振り返りご自身がノーベル化学賞の受賞に至った経緯について、「特許が評価されたことが大きく寄与している」と述べられるなど、研究活動における知財の重要性についてもお話いただきました。 また、リチウムイオン電池の技術と、AI、IoT、5G等の新技術との融合や、CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)、Maas(Mobility as a service)による持続可能な社会の実現への期待を述べられました。
基調講演を行う吉野氏
その後のサブセッションでは「ベンチャー企業と知財」「企業ブランディング」「withコロナ時代に知財にできること」等、様々な観点から企業の知財戦略に役立つ講演が行われました。
講演を行う山本氏・山崎氏・横山
講演を行う井垣氏
講演を行う上羽氏
さらに、会場内には「何でも相談コーナー」として個別相談ブースを設け、(独)工業所有権情報・研修館近畿統括本部(INPIT‐KANSAI) 、INPIT大阪府知財総合支援窓口、 大阪府よろず支援拠点、日本規格協会の専門家が知的財産や経営に関する相談に対応しました。
今年度はコロナ禍における開催ということもあり、入場者数を通常の収容人数の5割以下とし、来場者への消毒と検温の実施や十分な座席間隔の確保等、コロナウイルス対策を万全に行いながらの開催となりました。
また、巡回特許庁では初めてオンライン登壇を導入するなどの新たな取組も行いました。
ソーシャルディスタンスの確保
オンライン登壇セッションを行う永田氏・丸氏
開催後のアンケートでは、「具体的な話を聞くことができたので、知財の大事さ、大切さへの理解が深まった」や「実例を交えたお話で、今後の業務に活かせそうな情報が得られた」といった声が寄せられました。 また、イベント全般について「参考になった」との回答が90%以上を占めました。
巡回特許庁イベント時以外でも、全国47都道府県にあるINPIT知財総合支援窓口では知財を保護するための手法や権利取得手続の方法など、相談内容に応じて無料でサポートしております。知財に関する相談はぜひお近くの窓口をご利用ください。
また、近畿経済産業局においても、知財に関するセミナー・ワークショップを今後開催予定ですので、さらに知識を深めたい方はご参加ください。
「知財のミカタ」(巡回特許庁)について | 経済産業省 特許庁
知財総合支援窓口 知財ポータル (中小企業を無料で支援します)
近畿経済産業局 地域経済部 知的財産室
電話:06-6966-6016