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年頭所感
近畿経済産業局長 米村 猛
担当課室:総務課

最終更新日:令和3年1月5日

近畿経済産業局長 米村 猛

令和3年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。


昨年は、コロナ禍により関西経済も大きな落ち込みとなりました。まだ収束が見込まれず厳しい状況にありますが、生産や消費に一部持ち直しの動きが見られ、ポストコロナを見据えたニューノーマルへの転換やデジタル化の動きも活発化しています。2025年大阪・関西万博への具体的動きも始まり、本年は、国内外から大きな注目が集まる1年となります。


近畿経済産業局では、これらを踏まえ、以下の3つのキーワードのもと、様々な取組を行っていきます。


一つ目は、「中堅・中小企業支援」です。

コロナ禍で社会、経済が多大な影響を受けています。医療関係者始め、この瞬間も社会を支えるために献身的に頑張っておられる皆様に感謝と敬意を表します。そして、事業継続に大変なご苦労をされている事業者の方も、沢山いらっしゃいます。当局では、本年も、そうした方々に、コロナを乗り切るための資金支援など、しっかり取り組みます。このためにも、関係する独立行政法人や支援機関等のネットワークを一層強化していきます。

また、雇用面での不安もありますが、当局と2府5県の労働局等が広域の「オール関西連携スキーム」を構築したので、これを活用し、人材マッチング支援等に取り組みます。

また、ポストコロナ・ニューノーマルも見据え、デジタルトランスフォーメーションの推進や新分野への挑戦が求められる転換期でもあり、事業再構築支援を通じた体質強化も重要です。新時代に適応するためのAIやIoT等新技術導入やデジタル技術の活用促進、新分野・販路の開拓に挑戦する企業支援にも力を尽くします。


二つ目は、「イノベーションの支援」です。

関西は多くの優れた大学や研究機関等があり、創造的な企業も多く、まさに「知のナショナルセンター」と言えると思っています。

昨年は、この位置づけを強化する大きな動きが幾つもありました。例えば、シリコンバレーのようなグローバル拠点を目指す「スタートアップエコシステム拠点都市」に京阪神が一体で選ばれましたし、現状全国で2つだけの「産学融合先導モデル拠点」に「関西イノベーションイニシアティブ」が採択されました。また、当局と在関西7つの独立行政法人等が結集して社会的課題解決のマッチングを行う組織「関西・共創の森」も始動しています。引き続きこれらがフル稼働し、具体的な成果が続々と出てくるよう支援してまいります。

スタートアップについても、「J-Startup KANSAI企業」に31社を選定しました。これらの企業を国内外に発信するとともに、地域ぐるみで支援をしていきます。また、「関西ベンチャーサポーターズ会議」や関係機関と連携を図り、多くの起業家・投資家を関西に惹きつける取組等を行います。

エネルギー分野については、「関西スマートエネルギーイニシアティブ」の取組があります。関西発エネルギー・環境イノベーションを創出し、水素活用など国内外へ展開するスマートエネルギービジネス推進の拠点形成へのアクションを充実させていきます。


三つ目は、「地域ブランドの支援」です。

関西には様々な産業・文化が集積しており、私自身、非常に魅了されています。この魅力を、大きく海外まで羽ばたかせる試みとして、昨年、「地域ブランドプロジェクト」を開始しました。地域産品のブランド化、ひいては地域自体のブランド化を目指して、産業界、自治体、支援機関と一緒に検討していくもので、10の地域と進めていくこととしました。目指すは「地域ブランドエコシステム」形成です。ブランド育成から商品・サービス開発、販路開拓・海外展開まで支援し、他地域にも活用できるモデルを構築したいと思います。


以上3つ申し上げましたが、共通するのは「エコシステム」「ネットワーク」です。様々な主体(企業、支援機関、自治体等)が独自のネットワークと経営資源・支援策を有しています。これがつながることで、一段大きな進化、好循環のエコシステムが生まれると期待しています。「オープンイノベーション」とも、「ネットワークのネットワーク」と言っても良いと思いますが、当局は、この「結節点」を意識します。そのためにも、皆様との接点をたくさん作り、ネットワークに加わっていただけるよう努めます。


その先に「大阪・関西万博」があります。あと4年余りです。当局も、万博が地域と産業の力となるよう、「万博活用戦略」と称し、ムーブメント化に尽力します。

現下、コロナ禍の大変な中ですが、万博の存在は、間違いなく「関西の希望」です。万博に向けて、関西が、「最高にイノベーティブな地域」に、「最高のブランド価値をもつ地域」に、そして、「中堅・中小企業が最高に輝く地域」になるべく、様々な志のベクトルを合わせるというミッションを、当局がしっかり果たしていきたいと、年頭に当たり強く念じます。


結びに、改めて、皆様の御多幸と御健勝を祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。

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