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次世代の地域活性化キーパーソン発掘およびネットワーク構築事業
キーパーソンと地域を繋ぐために求められること
担当課室:総務企画部 中小企業政策調査課

最終更新日:令和4年3月1日

「もったいない」を価値あるものに変える「キーパーソン」

人口減少社会において、特に中山間部では過疎が進み、近い将来消滅してしまう地域が出てくる可能性が指摘されている一方で、都市部においては過度な人口流入に伴うインフラサービスの不足や地域コミュニティの弱体化等、地域は多様な課題に直面しています。そのような中、地域の問題を解決し発展に繋げるべく、地域で展開されるプロジェクトの成功の鍵を握るのは、プロジェクトを仕掛けて牽引するキーパーソンと呼ばれる人たちです。
 ものづくり、観光、社会サービスなど、その地域が持つ強みや特色を発掘・再発見し、さらに発展させるために、確固たる覚悟と高い志を持った「キーパーソン」が地域に根ざしつつ、その地域では価値と気付いていないところに、外部の視点ならではの感覚と行動力で価値を見出し、地域の人びとを巻き込みながら共にその価値を高め、広めています。

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

近畿経済産業局では地域を活性化させるキーパーソンとはどういう人なのか、令和2年度実施の『関西から「キーパーソン」を考える会』において、キーパーソンの要件や資質について、実際にキーパーソンと呼ばれる方々との議論を重ね、キーパーソンの最も重要な資質は、地域の資源や文化、伝統がなくなってしまうことを「もったいない」と思う感覚を持ち、その目の前の「もったいない」を「価値あるもの」に変える力であることが明らかになりました。
 キーパーソンは、地域との深い結びつきを出発点として、地域を活性化に導くビジョンを描き、示しながら、地域プロジェクトを推進し、その力を加速させていきます。そして、地域内外の人びとを巻き込み、拡げながら、地域の持続的な発展へとつなげていきます。プロジェクトを進めていく上で、キーパーソンは様々な立場の方と関わる必要があります。地域住民、商工業者、技能伝承者、自治体など、異なるセクター間では、往々にして異なる言語(言葉という意味ではなく、長年にわたって地域で受け継がれている考えや言葉の裏側にある思い等をいう。)が使われます。キーパーソンはこの言語を理解し、複数の立場に立ちながら翻訳して、それぞれの人々に上手く伝えられる力が重要という意見も多くありました。

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

地域は、どうキーパーソンと向き合うべきか?

当局では、令和2年度に実施の『関西から「キーパーソン」を考える会』において、キーパーソンが地域で活躍するために、地域側に求められる対応を整理しました。行政が中心となってキーパーソンを応援する仕組みづくりに取り組んでいる地域や、行政職員が積極的にコミュニケーションを図っている地域もあります。地元地域が抱える課題への意識づけ、キーパーソンの活動をしっかりと伝えていく必要性も指摘されています。そのプロセスでは、他地域のキーパーソンや志のある行政職員、異業種の人々との人的ネットワークが重要な位置を占め、一地域の取組が大きな渦となっていくことも少なくありません。キーパーソンの考え方は、従来の地域のそれとは少しずれがあるかもしれません。しかし、時間をかけ、徐々に理解しあうことにより、キーパーソンと地域は、共通のゴールに向かって確かな歩みを進めることが可能となります。

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

(出所)近畿経済産業局作成「Key person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~」から抜粋

関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 SEMINAR

令和2年度実施の『関西から「キーパーソン」を考える会』で議論した内容をさらに深掘りすべく、令和3年度の取組として、キーパーソンと自治体(地域)の関係性に着目し、地域の活性化を促すための課題や自治体(地域)に求められるもの(「開く/寛容さ/つなぐ/支える」)をテーマに、地域での活動がうまくいくヒントについて、近畿内外の若き「キーパーソン」や自治体職員等を交えて、全3回にわたって考えていくオンラインセミナーを開催しています(3回目のみ未実施)。各地域でプロジェクトを牽引するキーパーソンの取組紹介をするとともに、キーパーソン同士のトークセッションでは、キーパーソンと地域がともにプロジェクトをドライブさせていくための条件や、そのために必要な環境、また自治体(地域)に求めるサポートなどについて議論しています。
 例えば、キーパーソンが地域のプレイヤーを巻き込む手法として、「相手がやりたい取組と自分のやりたい取組のベクトルを同じ方向にチューニングする」ということや、地域の未来像を描いていく際、「地域へのヒアリングでは課題は聞かない。課題を聞くと課題解決の手法しか手段がなくなってしまうので、地域がどうなってほしいかという夢を問うことで、その人自身が地域活性化を進めていくプレイヤーになれる可能性が出てくる」などの意見がありました。また、行政が抱える課題として、「キーパーソンとともにプロジェクトを進めている行政マンが短い期間で部署異動してしまい、信頼関係の構築等、ゼロからのスタートとなってしまう。継続してプロジェクトに関われるように、自治体職員がもう少し弾力的な働き方ができないか」といったようなものもありました。

関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 セミナーチラシ
関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 セミナーチラシ

(出所)近畿経済産業局主催「関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 SEMINAR」チラシ(第1回、第2回)

特に第3回(令和4年3月10日開催予定)については、第1回と第2回よりもエリアを拡げ、当局管内以外の地域においても活躍するスピーカーと自治体職員をお招きして、それぞれの取組をご紹介いただいた後、キーパーソンの力を最大限発揮しつつ、地域活性化を推進するために必要なことを、キーパーソンと自治体職員の視点から一緒に考えていきます。

(出所)近畿経済産業局主催「「関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 SEMINAR」チラシ(第3回)

(出所)近畿経済産業局主催「関西から「キーパーソン」と考える、次世代の地域活性化 SEMINAR」チラシ(第3回)

今後の展開:2025大阪・関西万博を見据えて

ものづくり・観光・サービスなど、その地域が強みを持つ分野を発掘・発展させるため、覚悟と高い志を持つキーパーソンは、地域に根ざしつつ、他地域あるいは異分野といった外部の視点ならではの感覚と行動力で、その地域が価値と気付いていないところに価値を見出し、地域の人びとを巻き込みながら共にその価値を高めています。
 2025年には、大阪・関西万博が開催されます。夢洲会場への来場者数は約2820万人の来場者が見込まれています。当局の取り組みを通じて、各々の地域が持つ魅力を発信し、共感してもらい、万博の来場者にそれらの地域に訪れてもらうことで、地域活性化に貢献出来ることを期待しています。

関連施策へのリンク

関西から「キーパーソン」を考える会

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 総務企画部 中小企業政策調査課

電話:06-6966-6057

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