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関西発、ベトナムへの環境技術移転に向けて
~ベトナムにおける日本企業のビジネス環境整備と市場獲得を支援~
担当課室:国際事業課

最終更新日:令和4年3月1日

近畿経済産業局では、環境・省エネ分野の企業の海外へのビジネス展開を支援しており、特にベトナムでの我が国の環境技術やノウハウを提供する取組を実施しています。
 急速な経済成長が進むベトナムでは、工業化の進展とともに、深刻な環境問題に直面しており、現地政府は環境保護に関する規制を強化しています。これは、日本企業にとって同国の環境関連分野へ参入するビジネスチャンスですが、日本の技術への理解不足などが課題となっています。
 そこで、現地行政機関やディベロッパーに対する研修事業を通じて、日本の環境技術への理解促進を図り、環境規制、政策のノウハウなどを現地に移転することにより、日本企業のビジネス環境整備を図り、市場獲得を支援します。

1.背景と課題

ベトナムでは多くの工業団地が整備され、急速な工業化が進む一方、大気、水質、土壌の汚染による環境問題が顕在化しており、現地政府は環境保護法の改定により規制を強化しています。
 関西からも多くの企業がベトナムに進出しており、近畿経済産業局ではTeam E-Kansaiを通じて環境・省エネ分野でのビジネス展開を支援してきました。(※)
 しかしながらベトナム行政機関や事業者などの技術への理解・認知不足などが、日本企業にとってビジネス参入の課題となっており、ベトナム関係者の環境関連規制や技術への理解促進が求められています。  

(※) Team E-Kansai:優れた環境・省エネ技術を保有しアジアでのビジネス展開を指向する約190社の企業・団体が参加するプラットフォーム

排水処理施設

排水処理施設

汚泥廃棄物と脱水装置

汚泥廃棄物と脱水装置

河川へ放出される排水

河川へ放出される排水

2.これまでの取組

(1)現状把握調査

まず、「環境・省エネ技術を有する日本企業がベトナムでビジネス展開を進めるにあたっての課題」、「ベトナム行政機関や事業者の役割と抱える課題」、「ベトナム南部を中心とした事業環境」の現状把握調査を実施しました。
 日本企業においては、ベトナムへの高い進出ニーズが確認されましたが、初期導入コストでの価格競争力不足やライフサイクルコストへの理解不足などに直面していました。一方、ベトナムでは主に産業排水、廃棄物、省エネ分野における課題や技術ニーズを有していました。

日本とベトナムにおける課題やニーズ

日本とベトナムにおける課題やニーズ

ベトナムの環境分野における主な組織と役割

ベトナムの環境分野における主な組織と役割

(2)方策の検討とキックオフセミナーの開催

現状把握調査を元に日本企業のビジネス環境整備を図る方策を環境分野の有識者によるアドバイザリーボードで検討してきました。
 アドバイザリーボードでの検討結果も踏まえ、ベトナム天然資源環境局や工業団地管理委員会、ディベロッパーなどを対象に、キックオフイベントとして環境技術セミナーを開催します。セミナーでは、関西から選りすぐりの環境・省エネ技術の紹介を行い、ベトナム側関係機関とのネットワーク構築を図ります。

アドバイザリーボードの様子

アドバイザリーボードの様子

3.今後の展開

今後は、オンラインセミナーやワークショップを通じて、日本の環境関連施設や設備の視察、専門家からの環境技術や規制ノウハウの移転、オペレーションとメンテナンスを含めたライフサイクルコスト理解促進のための人材育成等を行うことにより、環境設備導入時の技術評価手法の改定や規制執行の実施方針の策定などを行い、現地企業と日本企業とのビジネスマッチングなどに繋げる取組を実施します。
 これらの取組を通じてベトナム関係者とのネットワークと信頼関係を構築し、ベトナムにおける日本企業のビジネス環境の整備と市場獲得を支援します。

環境技術移転に向けた人材育成の取組

環境技術移転に向けた人材育成の取組

関連施策へのリンク

近畿経済産業局の海外展開支援

環境・省エネビジネスのアジア展開支援

近畿経済産業局とベトナムドンナイ省との間で経済発展促進に関する協力文書締結

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 通商部 国際事業課

電話:06-6966-6032

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