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関西の商店街におけるコロナの影響・取組
令和3年度商店街実態調査~関西の動向~
担当課室:流通・サービス産業課

最終更新日:令和4年9月1日

中小企業庁は、令和4年4月8日に、商店街実態調査としては初めてとなる新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた調査結果を公表いたしました。

当該調査は、昭和45年より3年に1度、全国の商店街に対し、景況や直面している問題、取り組んでいる事業等について、アンケートによる実態調査を実施しているもので、今回の調査で14回目となります。

令和3年度調査では、令和3年10月1日現在の商店街の状況について、「新型コロナウイルス感染症のまん延による影響」等の設問を新たに追加し、分析結果をとりまとめております。

本稿は、近畿経済産業局が、公表された令和3年度商店街実態調査結果を基に、関西(※)の商店街におけるコロナの影響・取組にスポットを当ててまとめました。

※関西:近畿経済産業局管内にある近畿地域2府5県(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)

1.新型コロナウイルスによる影響

(1)売上高、来街者について

新型コロナウイルス感染症のまん延による影響について、売上高・来街者数いずれも全国と同様の傾向にあり、売上高では全体の87%、来街者では全体の82%の商店街に影響が出ている。

売上高への影響(関西)

売上高への影響(関西)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


参考:売上高への影響(全国)

参考:売上高への影響(全国)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


来街者数への影響(関西)

来街者数への影響(関西)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


参考:来街者数への影響(全国)

参考:来街者数への影響(全国)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


(2)来街者層の変化について

コロナ前までは、関西では、観光客の割合が全国に比較して多く増加傾向にあり、外国人旅行者数の推移を踏まえると、インバウンド向けの観光資源として商店街が選ばれていたことが見受けられる。なお、来街者の約6割を占めていた主婦・主夫及び高齢者は減少傾向であった。

訪日外国人旅行者数・出国日本人数

対してコロナ後においては、「観光客」の割合の減少が顕著となる一方、「学生・若者」「家族連れ」「会社員」は増加しておりコロナ禍のテレワークや地元民からの商店街の再認知等が要因として考えられる。

商店街の主な来街者(関西)

商店街の主な来街者(関西)

出典:各年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


参考:商店街の主な来街者(全国)

参考:商店街の主な来街者(全国)

出典:各年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


(3)空き店舗について

空き店舗への影響については「影響が出ている」は50%と、売上高・来街者数への影響に比べると影響は限定的となっている。

空き店舗への影響(関西)

空き店舗への影響(関西)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


参考:空き店舗への影響(全国)

参考:空き店舗への影響(全国)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


2.新型コロナウイルスによる影響の要因

(1)影響があった理由

新型コロナウイルスの影響があった理由として、イベントの中止が最も多く、次いで休業・時短要請、飲食店が多いことが挙げられている。特に関西の特徴として、全国値と比較すると、「飲食業店舗が多い」の割合が少なく、「来街者が観光客中心であった」の割合が大きい。

コロナウイルスの影響があった理由(3つまで回答)

コロナウイルスの影響があった理由(3つまで回答)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


(2)影響がなかった理由

新型コロナウイルスによる影響が生じなかった理由としては、従来より来街者が地域住民中心であったことや飲食店以外の店舗が多いことが挙げられ、いずれも全国値を上回っている。

コロナウイルスの影響がなかった理由(3つまで回答)

コロナウイルスの影響がなかった理由(3つまで回答)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


3.コロナ禍における新たな取組

(1)コロナ禍における新たな取組について

商店街における新たな取組について、関西の特徴として、地域住民に対する商店街の安全安心の周知に積極的に取り組む一方、テイクアウト販売の割合は少なかった。また、キャッシュレス決済やインターネットの活用などのDX関連の取組も全国平均を若干下回った。

新型コロナウイルスまん延による影響を踏まえた新たな取組(複数回答)

新型コロナウイルスまん延による影響を踏まえた新たな取組(複数回答)

出典:令和3年度商店街実態調査(中小企業庁)に基づき当局作成


(2)関西の商店街のユニークな取組事例について

最後に、コロナ禍の中、皆で知恵を出してユニークな取組を行っている商店街を紹介する。

兵庫県尼崎市:塚口商店街振興組合

塚口商店街

・安心して商店街を楽しんでもらうために、「Go To 商店街事業」を活用し、商店街の普段の何気ない笑顔の日常シーンを紹介した情報誌「笑える今日がここにある 塚口笑店街」の発行
詳しくはコチラ → 全国商店街支援センターHP 商店街ニュース

塚口商店街

・コロナ禍で危機に陥る飲食店の救済策として、「冷凍自販機」で、商店街の味を販売し、商店街の新しい食のかたちを追求
詳しくはコチラ → 全国商店街支援センターHP 商店街ニュース

コロナ禍に対する取組で、新しい魅力が増した商店街。皆様も、ぜひお近くの商店街にお出かけください。

掲載関連情報

団体名
塚口商店街振興組合(塚口笑店街HP)
所在地
兵庫県尼崎市塚口本町1丁目16-15

関連情報のリンク

令和3年度商店街実態調査の結果を公表します

がんばろう!商店街事業(旧:Go To 商店街事業)に関するお知らせ

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 産業部 流通・サービス産業課

電話:06-6966-6025

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