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関西の訪日外国人・在住外国人向け取組み事例 (KANSAI UNIQUE EXPERIENCES)
<一般社団法人関西イノベーションセンター>

最終更新日:令和7年6月19日

一般社団法人関西イノベーションセンター

代表:早乙女 実
設立:2020年3月(開業:2021年2月)
従業員数:9名(2025年6月現在)
拠点:大阪府大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
ホームページ:MUIC Kansai

関西の未来を切り拓く!イノベーション創出拠点「MUIC Kansai」
-観光産業の持続可能な発展を目指して-

MUIC Kansai外観

「MUIC Kansai」は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)と株式会社三菱UFJ銀行が設立した一般社団法人関西イノベーションセンターによって運営されている、観光産業をテーマとした会員制イノベーション創出拠点です。

2021年2月に開業したこの拠点では、大企業とスタートアップ、自治体等が連携して観光産業等における社会課題の解決に挑戦するとともに、事業創出を目指した活動が行われています。

今回はMUIC Kansaiの活動について、専務理事の廣瀬満知氏にお話を伺いました。

MUICの誕生とその背景

MUIC Kansai立ち上げのきっかけは、MUFGが従来の金融機関としての役割だけでなく、地域のため、そして産業のために何か能動的にできることがないか、という議論が生まれたことにありました。まずはどの産業分野をテーマに活動をしていくのかを決めるところから始まり、注目したのが観光産業です。

当時は新型コロナウイルスの感染拡大により観光産業は大きな打撃を受けていましたが、その後のインバウンド需要の増加や、大阪・関西万博の開催による観光客の流入が期待されていました。しかしながら同時に、観光産業はオーバーツーリズムなどの問題も懸念され、解決すべき社会課題が多い分野でもあります。

地域、産業への貢献を目的とするMUIC Kansaiは、このような背景により観光産業をテーマに据え、活動を開始しました。


多様なプロジェクトで観光産業を支援

MUIC Kansaiの代表的な取り組みは「課題解決プログラム」の提供です。これは、協賛企業やスタートアップ、さらにはMUIC自らが持ち込んだ課題をもとに、解決する課題の特定から事業化までをMUIC Kansaiがトータルサポートするというものです。
課題解決プログラム


これまでに25件(2025年6月現在)の社会実装に成功しており、2府8県約90のマップと地域の観光コンテンツをWEB上で掲載し、効率的に情報を取得することを可能にした「関西広域デジタルマッププロジェクト」、日本の地域特有の産業やその歴史を観光資源とする産業・インセンティブツアーの専用プラットフォーム「Tech Tours Kansai」などがあります。
関西広域デジタルマッププロジェクト
関西広域デジタルマッププロジェクト


万博期間中の取り組み

現在、開催されている大阪・関西万博の会期中には、約15件の万博関連プロジェクトが実施されています。

例えば、誰もが楽しめる万博の実現を目指すユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」では、会場内でサポートが必要な方向けの会場内サポート、「万博に行きたいけれど、行くことができない」方向けのバーチャル体験サポートなどを行っています。会場内サポートでは主に、事前予約制で車いすユーザー移動サポート、視覚障がい者の移動サポートが実施されています。また、バーチャル体験サポートでは、万博会場や各パビリオンを生配信で楽しんでもらう万博オンラインツアーが無料で提供されています。


MEGA CANVAS

また、2025年6月6日から万博閉幕日の2025年10月13日までの期間には、「MEGA CANVAS」というプロジェクションマッピングプロジェクトを展開し、毎日日没から21時30分まで、万博会場東ゲートを出てすぐの夢洲物流センターの西側壁面を巨大スクリーンとして活用します。

大阪府の様々な魅力発信を行う「地域」をテーマにした投影、日本を含めた24カ国の子どもたちの絵日記を活用した、「夢」「笑顔」をテーマにした投影など、様々なコンテンツの投影がされており、地域の文化や魅力を発信する場を提供しています。コンテンツは随時拡充されていく予定で、廣瀬氏は「今後は海外パビリオン人たちにも国のPRの場として活用してほしい」と構想を膨らませています。


持続可能な観光の実現に向けて

万博終了後も、観光産業の発展に向けたMUIC Kansaiの取り組みは万博のレガシーを受け継いで、続いていきます。廣瀬氏は、「スタートアップのほとんどが東京にある。けれど、実証するなら大阪で、と伝えたい。MUIC Kansaiは大企業だけでなく大学や政府機関等とも強力に連携しており、課題解決のための実証をスピーディーにサポートし社会実装に繋げることで、これからも地域創生に貢献していきたい」と語ります。

また、今後は事業テーマを観光産業との結びつきが強い「環境」「健康」「食・エンタメ」にも拡大していく方針です。さらには、関西だけでなく他の地域にも支部を作り、それぞれの地域で地域創生プラットフォームを構築することも目指しています。

MUIC Kansaiの活動は、地域の未来を見据えた持続可能な観光の実現に向けて関西から全国へと広がり、ますます重要な役割を果たしていくことが期待されます。



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近畿経済産業局 国際部 投資交流促進課
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電話番号:06-6966-6033
メールアドレス:bzl-charm-kansai[アットマーク]meti.go.jp
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