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関西の訪日外国人・在住外国人向け取組み事例 (KANSAI UNIQUE EXPERIENCES)
<中川ジャパン株式会社>

最終更新日:令和7年3月27日

中川ジャパン株式会社

代表:ハイバーグ ビヨン
設立:2012年11月
従業員数:60名
拠点:大阪市浪速区恵美須東1-4-1
ホームページ:Tower Knives

日本製包丁の魅力を世界へ!
-今、注目を集める包丁専門店-

大阪のシンボル通天閣のお膝元に、「Tower Knives 大阪」という日本製包丁の専門店があります。

Tower Knives 外観 Tower Knives 内観

店内にはたくさんの包丁が並べられ、その光景は圧巻です。また、多くの外国人観光客が訪れ、店内はいつも活気に溢れています。
このお店を開業したのは、中川ジャパン株式会社のビヨンハイバーグ社長です。日本の包丁に魅了されたビヨン社長は、今でも時折店頭に立ち、その魅力を熱心に伝えています。

今回は、そんなビヨン社長の包丁への思いや、Tower Knivesの魅力についてご紹介します。

日本製包丁の魅力に取り憑かれたワケ

ハイバーグ ビヨン社長
ハイバーグ ビヨン社長

カナダ生まれデンマーク育ちであるビヨン社長。デンマークの田舎で自然に囲まれた生活を送っていたビヨン社長は、幼少期からナイフなど様々な刃物に触れてきました。

23歳で来日したビヨン社長が本格的に日本の刃物に魅了されたのは、仕事で訪れた大阪府堺市にある刃物店を訪れた時のことでした。日本国内でも有数の包丁の産地として知られる堺市。ビヨン社長は堺市の刃物の切れ味に、大きな感銘を受けたそうです。
「こんなに素晴らしい刃物が日本にある。もっと海外の人たちにその魅力を伝えていかないといけない。そして誰かがその役割を担わなければならない。」そう感じたビヨン社長は、包丁メーカーでの貿易関係の職務を経て、自ら日本製包丁の魅力を発信しようと、2012年に起業をしました。


  

熱い想い・サービスが凝縮された刃物工房

お店は通天閣の近くで開業したため、「Tower Knives 大阪」と名付けられました。

店内には一般家庭でも使われる包丁から、「鱧切り」といった専用的な包丁まで、ありとあらゆる日本製の包丁がズラリと並べられています。また、職人の方たちの作業スペースがあり、ガラス張りで区切られた作業場を見学することができる、いわばオープンファクトリーのような空間が広がっています。これには「職人たちとお客さんがもっと身近に交流できるように」という思いが込められています。

作業スペースの様子 接客の様子

そして特徴的なのは、豊富な知識を有したスタッフの方々が、包丁の切れ味や手入れ方法を説明してくれるなどの手厚いサービスです。

お店には、包丁の知識を持っていない一般のお客さんが多く訪れるため、包丁の選び方や使い方について、アドバイスが求められます。Tower Knives 大阪では英語、フランス語やその他の多言語に対応をしており、外国人観光客にも丁寧な説明を提供しています。またビヨン社長は、言語だけでなくスタッフのパーソナリティも大事にしているそうです。これは、お客さんとのコミュニケーションの中で、「包丁の魅力を伝える」ことを重視しているためです。

このようなスタッフ採用、育成によって、Tower Knivesは外国人観光客に大人気のお店になり、高い評価を得ています。

広がる日本製包丁好きの輪

Tower Knivesは大阪だけでなく、東京スカイツリータウン内に位置する東京ソラマチにも店舗(タワーナイブズ東京)があります。さらにコロナ禍を契機にオンライン販売にも力を入れており、日本製包丁を国外に届けることのできる環境が整えられています。

人気があり過ぎて生産が追いつかないという嬉しい悩みもあるようですが、ビヨン社長は「どれだけ売り上げが出たかではなく、今日はどのぐらいの人に魅力を伝えられたかというのが一番大事」だと語ります。
ビヨン社長にとって、包丁の知識がないお客さんに一から包丁について説明するのは、何よりも楽しいことだそうです。

ビヨン社長が説明している様子

人と人とのつながりによって、包丁の魅力が広まっていることも実感しているようです。
例えば、購入した人がSNSでお店の様子や購入品を紹介し、それを見た人が新たにお店に足を運んでくれることも多いそうで、口コミによる影響が窺えます。
さらに、包丁はプレゼントとしても非常に人気があります。ビヨン社長は、「包丁のプレゼントはネガティブなイメージを持たれるかもしれないが、包丁は縁を”切る”ものではなく未来を”切り”開いていくもの。」と言います。購入された包丁はそんなビヨン社長の言葉をのせて、人から人へと手渡されていきます。

ビヨン社長の取り組みは、テレビや雑誌など様々な媒体で注目を集め、なんと中学校の英語の教科書にも題材として掲載されています。
「包丁の魅力を世界中の人たちにも伝えたい」という思いから始まった挑戦は、これからもたくさんの人を惹き付けながら、続いていきます。

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