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最終更新日:令和7年4月7日
親会社所在地:オーストラリア
設立:2024年
所在地:大阪府大阪市北区大深町6-38 JAM BASE9階(グラングリーン大阪北館)
事業内容:医療・ヘルスケア分野のスタートアップ支援
ホームページ:メドテックアクチュエーター合同会社
メドテックアクチュエーター合同会社は、2018年にオーストラリア・メルボルン市にて設立された医療・ヘルスケア分野のスタートアップ支援組織です。
2024年10月、大阪に東アジア初となる拠点を設立し、アクセラレータープログラムの実施、国際的なピッチコンテストへの参加支援、海外の医療機関や投資家とのコーディネーション等、スタートアップの海外展開支援事業を非営利で実施しています。
この度は、メドテックアクチュエーター合同会社の大阪拠点を訪問し、関西の進出経緯や関西の魅力、進出時に活用した公的サポート、これから進出を考えている企業へのメッセージについて、ゼネラルマネージャーの東潤一氏からお話を伺いました。
日本特に関西では、医療関連の優れたスタートアップが多数いるにもかかわらず、うまく事業化できず育たない課題がありました。
これら優れたスタートアップの技術が失われるという課題を解決するために我々はメルボルンで創業しましたが、このメルボルンと同じような状況を解決するために日本への進出を決めました。その中でも大阪(関西)に選んだ理由は、顔の見えるエコシステムの形成ができると感じたためです。
特に医療系のエコシステムにおいては、人と人とのシームレスなつながりが求められます。大きすぎない規模で各機関と連携していくには、大阪は当社の拠点にぴったりな場所であり、また、京都や神戸を含め、関西には優れた大学や研究機関、医療関連施設が集積しており、イノベーションの源泉があるということも強みだと思います。
そして、2025年に万博が大阪で開催されることも、進出の大きな決め手でした。今後世界各国の医療関係者が集まると予想されている大阪の地に、日本市場に詳しい医療系のアクセラレーターがあれば、非常に重要な役割を果たせると考えています。
親しみやすく、フレンドリーな人が多いところです。外資系企業だからといって距離を置かれることがなく、「医療分野におけるスーパーヒーローをサポートしている組織」と自社紹介をすると自分たちの思いに呼応してくれる雰囲気があります。
まだ日本拠点を設立して間もないですが、いくつもの新聞に取り上げていただき、歓迎される環境であると感じています。
このような関西の人々の気質は、外資系企業の進出という面でとても魅力的ですし、特に大阪は国際都市になり得るポテンシャルがあると思います。
開所式の様子
日本での拠点設立の手続きは、全ての書類を日本語で仕上げる必要があり、さらに沢山の書類を紙で提出しなければならない等、プロセスが複雑です。そこで、当社は様々な機関の公的サポートを活用しました。
JETRO大阪(※):テンポラリーオフィス利用、英語対応の税理士・会計士の紹介
(※)サポート詳細については、JETROのサイトをご確認ください。
O–BIC:法務関係の専門家(行政書士等)の紹介
KECC:労務関係手続き等の相談
大阪産業局:人材の相談
自社だけで全ての手続きを行うとなると、かなりの時間を要したと思います。
しかしながら、上記のサポートのおかげで、格段に早く、約2ヶ月で手続きを完了させることができました。
オフィスを探す際にも、JETRO大阪や大阪商工会議所のアドバイスをいただき、社会課題の解決や新産業創出に向け、情報・人・技術などが集まる施設「JAMBASE」(グラングリーン大阪北館)への入居を決めました。
CEO バズ・パーマー氏
早い段階で、相談に乗ってくれるハブ機関を見つけることが重要です。サポーターがいなければ何事も前に進まないですし、使えるサポートはフル活用するべきです。
また当社は日本に拠点を設立するにあたって、東京・仙台・広島などほかの地域との比較検討をじっくりと行いました。実際に様々な地域に足を運び、各地で公的機関・アドバイザーとのつながりを持つことが、進出をする上で大事なプロセスだと考えています。
近畿経済産業局 国際部 投資交流促進課
住所:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
電話番号:06-6966-6033
FAX番号:06-6966-6087
メールアドレス:invest-japan-kansai@meti.go.jp