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株式会社Control Union Japan

最終更新日:令和7年4月7日

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会社概要

株式会社Control Union Japan ロゴ

親会社所在地:オランダ
設立:2009年(本社・東京) 2023年(ラボ・神戸)
所在地:兵庫県神戸市東灘区向洋町中1-17
事業内容:バイオマス燃料の品質分析
ホームページ株式会社Control Union Japan

インタビュー

株式会社Control Union Japanは、1920年に設立されたオランダのPeterson & Control Union Groupの日本法人として、2009年に東京で設立されました。農業、食品、飼料、バイオマス燃料などの試料の貨物検査・国際認証・証明書発行を行い、100年以上の歴史を誇る同グループの一員として、信頼性の高いサービスを提供しています。

2023年9月には、神戸・六甲アイランドに新たなラボを設置しました。ここでは、木質ペレットをはじめとするバイオマス燃料の品質分析を行っており、バイオマス燃料を専業にしている検査機関としては国内初となります。同社は、長年培った技術とノウハウを活かし、他社では通常2~3週間かかる検査結果を5~7日、最短3日という短期間で提供することが可能です。この迅速な対応により、顧客のニーズに応え、業界内での競争力を高めています。

神戸への進出に至った経緯やそのメリットについて、同社の大村次郎社長にお話を伺いました。

関西への進出経緯

ラボの様子

当社の顧客である繊維事業者やバイオマス発電事業者が西日本に集中していたため、東京本社から審査員を派遣するとロスが発生しますが、関西からならサンプルを輸送する上でも利点があったという事情があります。当社は、特に九州に顧客が多いので北九州に拠点を置くという選択肢もあったのかもしれませんが、技術者の確保という点において、関西の方が優秀な人材を確保しやすいと考えました。

首都圏は、人材は豊富かもしれませんが、住みづらさは否めません。当社では、親会社がオランダ企業ということもあって社員のライフワークバランスに非常に力を入れており、育児や介護といった社員のライフステージにあわせて柔軟に対応する方針を打ち出しています。そのためにも社員の働き方のオプションは多い方が良く、首都圏に比べて通勤時間が短く、物価も安い関西は、「ライフワークバランスを実現する働き方」という選択肢を社員に提供できるメリットもあります。実際に、現在5名いる神戸ラボの社員のうち、2名が子育てをしながら分析技術者として活躍してくれています。

進出時に活用した公的サポート

神戸への進出を決定した背景には、地域の公的サポートが大きな役割を果たしました。元々、当社のパートナー企業が神戸に拠点を持っていたことから、神戸という土地について調査を行う中で、さまざまな公的サポートが受けられることを知り、JETROのテンポラリーオフィスに入居しながら設立準備を始めました。

JETRO神戸(※1):テンポラリーオフィス利用(50営業日/無料)
(※1)サポートの詳細については、JETROのサイトをご確認ください。
兵庫県:賃料補助(※2)
神戸市:賃料補助(※2)、物件紹介、雇用補助
(※2)兵庫県と神戸市が各々25%ずつ補助

神戸市に物件の相談をしたところ、現在の物件の紹介を受けました。ここは、以前も研究所として使われていたため、あまり手を加えなくてもラボとしてすぐに稼働でき、初期費用を抑えることができました。そのほかにも、賃料や雇用の補助制度も活用しています。
もちろん、サポートがあったからこそ神戸を選んだわけではありませんが、さまざまな支援があったことは、当社が神戸に進出する際の重要な誘因となったことは確かです。

     

神戸の魅力

ラボの様子

神戸は、神戸空港や新神戸駅がオフィスや市中心部から30分以内というアクセスの良さがあり、国内外への移動が便利なコンパクトシティです。この利便性は、神戸でのビジネス活動において大きな魅力の一つです。

現在、神戸空港の便数はまだ少ないものの、2025年からは国際チャーター便の運航が決定していて、今後ますます利便性が向上し、神戸の国際化が進むことは間違いありません。世界的に見ると、神戸は大阪に比べて知名度がまだ低いかもしれませんが、その分、ビジネスを行う場所としては「穴場」と言えると思います。

これから進出を考えている企業へのメッセージ

社長 大村次郎氏
社長 大村次郎氏

東京に一極集中している現代では、企業のリスク分散の観点から東京以外の拠点を設けることが重要です。
関西でも多くの企業が大阪に集中していますが、神戸には東京にも大阪にもないポテンシャルがあります。
特に環境が豊かな神戸は、仕事にもプライベートにも充実を求める現代人にとってライフワークバランスがとりやすく、魅力的な場所といえるでしょう。

このページに関するお問い合わせ先

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