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教育機関向けバッテリー教育プログラム

最終更新日:令和7年11月11日

概要

バッテリー教育プログラムパンフレット
バッテリー教育プログラム パンフレット

 教育機関向けバッテリー教育プログラムは、「バッテリーに興味関心を持ってもらう」ことを目的としたSTEP1座学教材「バッテリーについて専門的に学ぶ」ことを目的としたSTEP2座学教材産総研関西センターにおける実習により構成されます。「見る・聞く・触れる・知る・考える」の要素を通じて、バッテリーの世界へのワクワクを感じていただけるような内容となっています。
  教育プログラム(座学・実習)は、各学校の授業進捗に応じて一部のみ使用いただくことも可能です。各専門分野の授業・キャリア教育・学内での課外活動等、幅広い科目やシーンにおいて活用いただくことを想定しています。

バッテリー教育プログラムの全体像
主な対象・目的 コンテンツ 具体的な項目例 実施方法
座学 【STEP1】
高校・高専の全学年
興味関心を持つ
50分×4コマ相当
・テキスト教材(全4章・約100ページ)
・動画教材
・指導書
・ワークシート
・参考動画リンク集
・実験集 ※実習内容を含む
・SDGsやカーボンニュートラルに対するバッテリーの役割・貢献
・バッテリーの基礎知識、社会における活用事例、技術の進化
・バッテリーの製造工程
学校で、教員または産業界からの派遣講師が指導
座学 【STEP2】
高専・大学
専門的に学ぶ
90分×12テーマ相当
・テキスト教材(全12テーマ、約500ページ)
・実験集 ※実習内容を含む
・化学・物質系の授業への導入を想定した「LiB正負極反応」「粉体流動性と安息角」等
・機械系を想定した「材料強度」「応力とひずみ」
・電気・制御系を想定した「安全性(過充電・過放電)」「電力変換」等
学校で、教員または産業界からの派遣講師が指導
実習 【STEP1】
高校・高専・指導教員
興味関心を持つ
半日~1日程度
小型電池製造実習(Cコース)
・自ら手を動かして、小型のリチウムイオン電池を作製する実習体験 産総研関西センター(大阪府池田市)で、産総研スタッフが指導
実習 【STEP2】
高専・大学
専門的に学ぶ
10日程度
電池製造実習・座学(Aコース) 
・電池製造設備を使って1Ah級のラミネート型リチウムイオン電池を試作する実習
・電池材料や各種部材、一連の電池製造工程や装置、検査方法を学ぶ
産総研関西センター(大阪府池田市)で、産総研スタッフが指導

教材コンテンツ(座学)

 STEP1およびSTEP2の各種教材は、関西蓄電池人材育成等コンソーシアムにおいて、産学官による検討会を構成し、複数回の議論および高校・高専における効果検証のためのデモ授業を重ねた上で作成されました。
 STEP1教材は、蓄電池業界の入門編であり、蓄電池関連企業の協力により指導書に記載した補足情報や、各章のワークを用いたグループディスカッションを活用することにより、対話的な学習としての導入も可能です。
 STEP2教材は、教科書で学習する機械・電気・化学等の専門知識が、実際の製造工程でどのように活用されているか詳しく学習することを目的としています。企業の最前線で働く技術者が監修した教材は、日本の高い技術力を担保する実践的な知識と技術に迫った業界初の試みです。
 加えて、バッテリー教育プログラムを実施する学校等で、手を動かした学習体験ができるよう、安全面に配慮した実験集もご用意しました。こちらは、STEP1・STEP2どちらにも対応しておりますので、幅広く活用いただけます。
 これらを活用した教育プログラムにより、バッテリーを1つの切り口として、日本企業の高品質なものづくりを支える"人"の役割、学校での学びと社会・製造現場で活用される知識・技術との関連性等について、学生が主体的に考えを深め表現する、また、自らのキャリア形成と向き合うきっかけとしての機能も期待されます。

テキスト教材のサンプル
STEP1 テキスト教材のサンプルにリンクします。
指導書のサンプル
STEP1 指導書のサンプルにリンクします。

動画教材 Welcome to the Battery World(コンソーシアム共同事務局であるBASCのYouTubeチャンネルにて配信中)。
テキスト教材のサンプル
STEP2 テキスト教材のサンプルにリンクします。

監修・協力機関(順不同)

(一社)電池工業会、(一社)電池サプライチェーン協議会、(株)GSユアサ、パナソニックエナジー(株)、プライム プラネット エナジー&ソリューションズ(株)、国立研究開発法人産業技術総合研究所、大阪府立東淀工業高等学校、兵庫県立姫路工業高等学校、兵庫県立洲本実業高等学校、兵庫県立神戸工業高等学校、神戸市立科学技術高等学校、和歌山県立和歌山工業高等学校、石川工業高等専門学校、大阪公立大学工業高等専門学校、新居浜工業高等専門学校、経済産業省、近畿経済産業局、(株)エナジード、(株)博報堂

教材コンテンツ(実習)

産総研関西センターにて、小型電池製造実習(Cコース:STEP1相当) 、 電池製造実習・座学(Aコース:STEP2相当) を実施しています。実習の詳細および参加方法については、産総研関西センターのHP にてご確認ください。

関連動画

令和6年11月開催 STEP1教育プログラムの詳細に関する教員向け説明会(YouTubeにて配信中)

令和7年2月公開 バッテリー教育プログラムの紹介動画(YouTubeにて配信中)

教育プログラム(座学)の実施方法

教育プログラムの実施方法

教育プログラム(座学)の実施方法

  1. 座学の教材コンテンツの使用をご希望の場合は、「教材提供依頼書」に必要事項をご記載の上、「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム事務局メールアドレス 」宛にご送付いただきますようお願い申し上げます。
    ※メールアドレスは教材提供依頼書の様式内に記載しております。
    教材提供依頼書にてSTEP1,2教材両方の送付希望、あるいはSTEP1,2いずれかのみ送付希望かをご選択いただきます。
    【様式】教材提供依頼書(教育機関向け)
  2. 教材提供依頼書のご記載内容をコンソーシアム事務局内で確認します。手続きに一定の時間がかかる可能性があること、また、記載内容に関してお電話等で詳細を確認させていただく可能性があること、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
  3. 電子媒体にて教材パッケージ(※)をご送付します。企業講師の派遣等に関してのご相談は、教材パッケージ内の「蓄電池産業界の窓口リスト」をご参照いただきますようお願いいたします。

    (※)教材パッケージ
    STEP1,2共通・・・教材使用に際しての留意事項、蓄電池産業界の窓口リスト
    STEP1・・・テキスト教材、動画教材視聴URL、指導書、ワークシート、参考動画リンク集
    STEP2・・・テキスト教材、実験集
  4. お送りした教材パッケージをご活用いただき、各教育機関の授業進捗に応じた内容、時期でバッテリー教育プログラムを実施いただけます。
    ※コンソーシアム事務局より、実施状況に関するアンケートへのご回答や、教育プログラム実施時の授業見学をお願いする場合がございます。可能な範囲でご対応いただけますと幸いです。

教育機関以外の組織による各種教材の提供依頼に関しては、BAJのHPまたはBASCのHPをご確認ください。

バッテリー教育プログラム実施校

バッテリー教育プログラム実施校一覧(35校)

高校(21校)

滋賀県
滋賀県立八幡工業高等学校
京都府
京都府立工業高等学校
大阪府
大阪府立東淀工業高等学校、大阪府立生野工業高等学校
兵庫県
兵庫県立姫路工業高等学校、兵庫県立飾磨工業高等学校、兵庫県立洲本実業高等学校、兵庫県立龍野北高等学校、神戸市立科学技術高等学校、彩星工科高等学校
和歌山県
和歌山県立紀北工業高等学校、和歌山県立和歌山工業高等学校、和歌山県立箕島高等学校、和歌山県立紀央館高等学校、和歌山県立田辺工業高等学校
徳島県
徳島県立城南高等学校、徳島県立徳島科学技術高等学校、徳島県立富岡西高等学校、徳島県立阿南光高等学校、徳島県立脇町高等学校、徳島県立つるぎ高等学校

高専(11校)

北海道
釧路工業高等専門学校
福島県
福島工業高等専門学校(市事業「いわきEVアカデミー」にて実施)
富山県
富山高等専門学校
石川県
石川工業高等専門学校
愛知県
豊田工業高等専門学校
大阪府
大阪公立大学工業高等専門学校
徳島県
阿南工業高等専門学校
愛媛県
新居浜工業高等専門学校
福岡県
北九州工業高等専門学校
長崎県
佐世保工業高等専門学校
熊本県
熊本高等専門学校

大学(2校)

大阪府
近畿大学
徳島県
徳島大学

公共職業能力開発施設(1校)

大阪府
大阪府立南大阪高等職業技術専門校

 

実施事例

バッテリー教育プログラムを実施いただいた学校の事例をご紹介します。(公開可能な一部事例のみ記載するものであり、上記のバッテリー教育プログラム実施校と一致するものではありません。)
※令和5年度の実施事例は、教育プログラム検討会において議論を実施していた際のプロトタイプ教材を活用したデモ授業となります。

令和5年度 高校における実施事例(兵庫県立洲本実業高等学校、和歌山県立和歌山工業高等学校、兵庫県立姫路工業高等学校、大阪府立東淀工業高校)

令和5年度 高専における実施事例(大阪公立大学工業高等専門学校、新居浜工業高等専門学校、石川工業高等専門学校)

令和6年度 高校・高専における実施事例(滋賀県立八幡工業高等学校、京都府立工業高等学校、兵庫県立姫路工業高等学校、兵庫県立洲本実業高等学校、神戸市立科学技術高等学校、和歌山県立紀北工業高等学校、和歌山県立和歌山工業高等学校、徳島県立富岡西高等学校、大阪公立大学工業高等専門学校、阿南工業高等専門学校、佐世保工業高等専門学校)[2025年5月9日時点]}

令和7年度高校・高専における実施事例(兵庫県立洲本実業高等学校、大阪公立大学工業高等専門学校)

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業・情報政策課
住所:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
電話番号:06-6966-6008
FAX番号:06-6966-6097
メールアドレス:bzl-kin-battery@meti.go.jp