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最終更新日:令和7年3月19日
教育機関向けバッテリー教育プログラムは、「バッテリーに興味関心を持ってもらう」ことを目的としたSTEP1座学教材、「バッテリーについて専門的に学ぶ」ことを目的としたSTEP2座学教材、産総研関西センターにおける実習により構成されます。「見る・聞く・触れる・知る・考える」の要素を通じて、バッテリーの世界へのワクワクを感じていただけるような内容となっています。
教育プログラム(座学・実習)は、各学校の授業進捗に応じて一部のみ使用いただくことも可能です。各専門分野の授業・キャリア教育・学内での課外活動等、幅広い科目やシーンにおいて活用いただくことを想定しています。
主な対象・目的 | コンテンツ | 具体的な項目例 | 実施方法 | |
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座学 | 【STEP1】 高校・高専の全学年 興味関心を持つ |
50分×4コマ相当 ・テキスト教材(全4章・約100ページ) ・動画教材 ・指導書 ・ワークシート ・参考動画リンク集 ・実験集 ※実習内容を含む |
・SDGsやカーボンニュートラルに対するバッテリーの役割・貢献 ・バッテリーの基礎知識、社会における活用事例、技術の進化 ・バッテリーの製造工程 |
学校で、教員または産業界からの派遣講師が指導 |
座学 | 【STEP2】 高専・大学 専門的に学ぶ |
90分×12テーマ相当 ・テキスト教材(全12テーマ、約500ページ) ・実験集 ※実習内容を含む |
・化学・物質系の授業への導入を想定した「LiB正負極反応」「粉体流動性と安息角」等 ・機械系を想定した「材料強度」「応力とひずみ」 ・電気・制御系を想定した「安全性(過充電・過放電)」「電力変換」等 |
学校で、教員または産業界からの派遣講師が指導 |
実習 | 【STEP1】 高校・高専・指導教員 興味関心を持つ |
半日~1日程度 ・小型電池製造実習(Cコース) |
・自ら手を動かして、小型のリチウムイオン電池を作成する実習体験 | 産総研関西センター(大阪府池田市)で、産総研スタッフが指導 |
実習 | 【STEP2】 高専・大学 専門的に学ぶ |
10日程度 ・電池製造実習・座学(Aコース) |
・電池製造設備を使って1Ah級のラミネート型リチウムイオン電池を試作する実習 ・電池材料や各種部材、一連の電池製造工程や装置、検査方法を学ぶ |
産総研関西センター(大阪府池田市)で、産総研スタッフが指導 |
STEP1およびSTEP2の各種教材は、関西蓄電池人材育成等コンソーシアムにおいて、産学官による検討会を構成し、複数回の議論および高校・高専における効果検証のためのデモ授業を重ねた上で作成されました。
STEP1教材は、蓄電池業界の入門編であり、蓄電池関連企業の協力により指導書に記載した補足情報や、各章のワークを用いたグループディスカッションを活用することにより、対話的な学習としての導入も可能です。
STEP2教材は、教科書で学習する機械・電気・化学等の専門知識が、実際の製造工程でどのように活用されているか詳しく学習することを目的としています。企業の最前線で働く技術者が監修した教材は、日本の高い技術力を担保する実践的な知識と技術に迫った業界初の試みです。
加えて、バッテリー教育プログラムを実施する学校等で、手を動かした学習体験ができるよう、安全面に配慮した実験集もご用意しました。こちらは、STEP1・STEP2どちらにも対応しておりますので、幅広く活用いただけます。
これらを活用した教育プログラムにより、バッテリーを1つの切り口として、日本企業の高品質なものづくりを支える"人"の役割、学校での学びと社会・製造現場で活用される知識・技術との関連性等について、学生が主体的に考えを深め表現する、また、自らのキャリア形成と向き合うきっかけとしての機能も期待されます。
監修・協力機関(順不同)
(一社)電池工業会、(一社)電池サプライチェーン協議会、(株)GSユアサ、パナソニックエナジー(株)、プライム プラネット エナジー&ソリューションズ(株)、国立研究開発法人産業技術総合研究所、大阪府立東淀工業高等学校、兵庫県立姫路工業高等学校、兵庫県立洲本実業高等学校、兵庫県立神戸工業高等学校、神戸市立科学技術高等学校、和歌山県立和歌山工業高等学校、石川工業高等専門学校、大阪公立大学工業高等専門学校、新居浜工業高等専門学校、経済産業省、近畿経済産業局、(株)エナジード、(株)博報堂
産総研関西センターにて、小型電池製造実習(Cコース:STEP1相当) 、 電池製造実習・座学(Aコース:STEP2相当) を実施しています。実習の詳細および参加方法については、産総研関西センターのHP にてご確認ください。
バッテリー教育プログラムを実施いただいた学校の事例をご紹介します。(公開可能な一部事例のみ記載するものであり、上記のバッテリー教育プログラム実施校と一致するものではありません。)
※令和5年度の実施事例は、教育プログラム検討会において議論を実施していた際のプロトタイプ教材を活用したデモ授業となります。
近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業・情報政策課
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