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最終更新日:令和7年3月31日
関西地域には優良な中堅企業が多く、既存事業の拡大や新規事業の創出、人材の獲得、労働生産性の向上など成長志向の高い中堅企業においては、成長戦略としてのM&Aの活用に関心が高まっています。しかしながら、明確なビジョンや分析がなく、経営統合プロセス(PMI)の検討もないままにM&Aを実施しても、期待された効果や価値は得られず、企業成長につながらないケースも少なくありません。
そこで、近畿経済産業局では、成長志向の高い関西の中堅企業におけるM&A活用の実態や課題を把握・整理し、関西の中堅企業の成長実現に資する効果的なM&A支援のあり方を検討することを目的に、調査を実施しました。
○調査結果のポイント
・M&Aを効果的に活用するためには、ステークホルダーを意識し成長に対して積極的であることが肝要であり、その姿勢が高いレベルでの自社の経営リソースや財務状況の把握、平時からの人材教育につながっている。
・M&Aを「検討フェーズ」「実行フェーズ」「統合フェーズ」に分けた際、中堅企業が挙げた課題が各フェーズに分散して存在することが確認でき、ノウハウが少ない中でM&Aを効果的に活用するためには適切な推進体制を構築する必要がある。(下図)
・効果的な支援策として、「検討フェーズ」に対しては、中堅企業向けのM&A等に関する学びのツール(E-learning)の提供やM&Aセミナー・成長戦略のワークショップの実施等を通じて、まずはM&A等の関心度を高め、関心度が高まって社内でディスカッションできるようになれば、成長戦略を見直し、その深化を促す。
・「実行フェーズ」「統合フェーズ」に対しては、M&A等の実務的なナレッジを社内に定着させる必要があることから、既存のM&Aガイドライン等の遵守の他、中堅企業の場合さらに遵守が推奨される事項を取りまとめ、実際のディールに活用するよう促す。
(下図)
・調査期間:令和6年11月1日~令和7年2月28日
・調査方法:インターネット・文献調査、企業ヒアリング(10社)、専門家ヒアリング(2名)
「令和6年度成長志向の高い関西中堅企業のM&A実態調査事業」調査報告書
M&A「検討フェーズ」に対する効果的な支援策の一環として、下記のとおりワークショップを開催しました。
・ワークショップ名:「M&A戦略立案ワークショップ」
・開催日時:令和7年3月19日(水) 13時30分~17時30分
・開催場所:TKPガーデンシティ大阪梅田 バンケット12A(大阪府大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル)
・イベントレポート:【イベントレポート】成長志向の高い地域の中堅・中核企業向けに、「M&A戦略立案ワークショップ」を開催しました!(PRTIMESのページへ)
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