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「攻めのGX」促進に向けた2DAYS講座を開催しました!

最終更新日:令和7年2月28日

令和6年11月11日(月)、12日(火)の2日間にわたり、「攻めのGX」促進に向けた2DAYS講座~支援機関と企業が一体となって新たなビジネスチャンスをつかもう~を大阪市内で開催しました。

開催概要

内容

今回の講座は、GXは「成長の機会」であり、「新たなビジネスチャンス」になるのだという「攻めのGX」に焦点を当てたのが特徴です。
中堅・中小企業が新事業を展開するために必要な情報や知識を学ぶとともに、実践形式のワークショップを組み合わせたプログラムを企画。
GXに関心が高い企業が商工会議所などの支援機関や日頃から付き合いのある金融機関とペアで参加し、お互いにコミュニケーションしながら、「攻めのGX」について理解を深めていただくことが狙いです。

この講座は近畿経済産業局とGXリーグ「GX人材市場創造ワーキング・グループ(WG)」のリーダー企業である株式会社スキルアップNeXtが主催。
講師は1日目(DAY1)がスキルアップNeXtの田原眞一代表取締役、2日目(DAY2)が「攻めのGX」のコンサルティングを手掛ける株式会社オプテージの石橋和幸ビジネスコンサルティング部シニアマネジャーに担当していただきました。

日時

令和6年11月11日(月曜日)、11月12日(火曜日)13時30分~16時30分(1日目開催後に名刺交換等懇親会を実施)

場所

オプテージ本社(京橋オフィス)内会議室(大阪市中央区城見2丁目1番5号 オプテージビル)

主催

近畿経済産業局、株式会社スキルアップNeXt

対象

支援機関・金融機関等と企業のグループ

プログラム概要

  • 1日目:企業を取り巻く環境の変化、脱炭素化の背景や動向、取組事例のほか、脱炭素の技術、GX人材育成の重要性等についてのインプットセミナー
  • 2日目:新規ビジネスにつなげるための関連知識、支援手法等、ワークショップを中心に実施

DAY1

講義
DAY1アジェンダ スキルアップNeXt 田原眞一代表取締役


DAY1の講座は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の必要性や日本政府の削減計画などを紹介したうえで、「攻めのGXとは何か」をわかりやすく解説する内容。
田原講師は、「規制や取引先からの要請に応じて、自社の排出削減を進める守りのGX」に対し、「脱炭素に関連するさまざまな需要を取り込み、新規ビジネスによって事業拡大を図ることが攻めのGX」だと強調しました。
企業は守り、攻め、いずれのGXにも対応する必要がありますが、そのために持つべき知識・スキルについても詳しく紹介。
参加者は、メモを取りながら講師の説明に熱心に耳を傾けていました。

スライド「企業に必要なGX」

また、GXをビジネスチャンスにすることができた中堅・中小企業の成功事例の紹介もありました。
航空機や自動車の部品を製造する企業を取り上げ、「自社の技術が洋上風力発電に利用できることを見出し、億円規模の売り上げにつながった」と説明。
自分の会社のどのようなところがGX分野で強みを発揮できるかを認識することは、攻めのGXのひとつの方法だと訴えました。

DAY2

講義
DAY2アジェンダ 株式会社オプテージ 石橋和幸ビジネスコンサルティング部シニアマネジャー

DAY2は、自社の技術を活用してGXに関連する製品・サービスを提供するケースを想定したワークショップを行いました。
ワークに入る前の解説で石橋講師は、「GXの世界観」をしっかり固めることが重要だと力説。カーボンニュートラルへの取り組みを単なる「コスト」と考えるのではなく、企業価値向上・業績拡大につながる「ビジネスルールの変更」だと捉えるべきだと強調しました。

企業を評価する指標としてこれまで重視されていた売上高や利益を「テストの点数」だとすると、脱炭素などの取り組みは「内申点」に例えられるそう。
最近は「金融機関や機関投資家の間で内申点のウエイトが以前より大きくなっている」ので、自社の評価を高めるには、内申点を上げることが求められていると言います。
GXをビジネスチャンスにするには、こうした状況を頭に入れて、「自社の製品・サービスが顧客企業の脱炭素にどのように貢献できるか(内申点のアップにつながるか)を具体的に説明でき、外にアピールしていくことが重要となる」と解説しました。

スライド「グリーン成長戦略(概要)」

また、「攻めのGX」のアイディア探しのためには、まず最初に政府が策定した「グリーン成長戦略」をひと通り読んでおくことを石橋講師は強く勧めています。
成長戦略には、GXに関連して今後成長が期待される重点分野が詳しく紹介され、補助金の情報等も満載されているため、「そこでネタをつかむ」ようアドバイスしました。

ワークショップ

講義に続いて、具体的に新規ビジネスの展開を考えるワークショップが始まりました。
自社のGX関連製品・サービスを販売するターゲット企業や対象部門等を設定し、その製品・サービスが顧客企業の温室効果ガス排出削減にどのような効果をもたらすかについて、セールスポイントをまとめるという実践的な内容が課題です。

ワークショップ写真1 ワークショップ写真2

企業の出席者は一緒に参加した支援機関の職員らと熱心に相談しながら、「攻めのGX」をいかに進めるかという課題に真剣に取り組んでいました。
ワークショップ写真3 ワークショップ写真4

終了後のアンケートでは、ほとんどの出席者が「大満足」「満足」と回答。
「自分の会社の分析をする機会になった」「GXについて理解を深めることができ、ワークを通して何を今後していかないといけないか考えることができた」といった声が寄せられました。
近畿経済産業局では、こうした取組を通じて「攻めのGX」で成長する関西企業の創出を引き続き支援していきたいと考えています。


(参考:参加募集ページ)
「攻めのGX」促進に向けた2DAYS講座の開催 ~支援機関と企業が一体となって新たなビジネスチャンスをつかもう~(令和6年10月4日)

このページに関するお問い合わせ先

近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 カーボンニュートラル推進室
住所:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
電話番号:06-6966-6055
メール:bzl-kin-smaene@meti.go.jp